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ネットの数の論理

ある人気ドラマを見ている。そのドラマの掲示板ものぞいている。すごい数の投稿があり、そのほとんどすべてが星五つの最高評価で褒めちぎっている。
「奇跡のようなドラマ」「今まで見た中で最高のドラマ」「脚本も演技も文句のつけどころがない」

そうか? と私は首を傾げる。面白いことは面白いけど、そこまで言い切るほどか?
この人たちって他人の絶賛コメントを繰り返し繰り返し読み続けるうちに、自分で思っている以上に「このドラマは完璧だ!」という暗示にかかっていってるんじゃないんだろうか。そして、自分でも絶賛コメントを書きながら、「このドラマは素晴らしい。最高だ」とさらに自己暗示にかけているんじゃないだろうか。

前に、ネットでは自分と違う意見を抹殺しようとする動きがあると書いたけど、この掲示板でも同じことが起こっていて、ちょっとでもドラマの内容や役者の演技を批判するようなことを書くと、必ずその投稿者叩きが始まる。相手に対する表現も「アンチ」「悪意」「間違い探し」「感想になってない感想」「さもしい」「下げ目的」と、いかにも憎々しげに吐き捨てており、同じ仲間である熱狂的ファン同士のやりとりが和気あいあいとしている分、そのギャップが怖いくらいである。

同じ事を考えている人は他にもいて、こういうことを書いていた。

ここの感想欄は、筋金入りのドラマ通の的を得た意見などは敬遠され、ゲゲゲ仲良しクラブ的な、今日の感想 みんなで書けば気持ちイイ~ッ 的な投稿欄ですから、こんな些細な事はどうでもいい、「他所でやれ!」と叱られますのは承知の上ですが、

ああこの人、感想と一緒にこんなこと書いたら削除されるだろうなあと思って、これを書くためにコピーをとっておいたら、やはり即刻削除されてしまった。後で書くが、熱狂的ファンの気に入らないコメントはこうやってせっせと抹殺されてしまうのである。

熱狂的ファンはどんなふうに批判者を叩くのかというと、たとえばこのコメント。

また、反対するものや嫌うものが必ずいる。そう言う人は上げ足を必ず取る。個人批判をする。大げさや、学芸会みたいとかわざとらしいとか

こういう人は批判を揚げ足とか中傷としかとらえない。自分の好きなものにケチつけやがってコノヤローとカッカしてるもんだから、客観的に相手の意見を読むことができないのだ。役者の演技もドラマの大事な構成要素。それを批判して何が悪いんだろう?

嫌ならば見なければいいし、嫌いなら関わらなければいい。それを批判する気持ちは同意が欲しいからである。同意を求め自分が正しいと思いたいのであろう。

やはり出ましたね、「嫌なら見なければいい」発言。いいものは評価し、悪いものは批判する。当たり前のことだと思うんだけどね。いいところだけ書け、悪いところは書くな、書くなら見るなとはえらい極論だな。こういうオールオアナッシングな極論ってネットには多い。同意が欲しくて書き込んでるのは絶賛コメントを寄せている人も一緒だよね?

こういうのもある。

要望ならNHKへ直接お願いします。こんなところに書き込んでも要望はかないませんよ。話は変わりますが評価の低い人の傾向がなんか分っちゃった。ドラマが何を言っているか分らない人ほど評価が低いよね。
どれだけお話を理解できるかで評価が変わるのはしかたないか。

この人も自分の意に染まないことは書いてくれるなという意見なんだね。そして、評価の高い人=ドラマを理解できる人、評価の低い人=ドラマを理解できない人、という理屈。そんなこと一概には言えないと思うけど。むしろ、ウケ狙いで中身スカスカのドラマ(このドラマじゃないよ)が流行ることもあるわけで、読解力が低いから製作者の思惑にはまるという場合だってあるわけですよ。いや、この人がそうだというんじゃなく、一般論として。

この人たちに共通するのは、自分と違う意見の者に対する憎悪をむき出しにしてそれを隠そうともせず、正当化してるってこと。同調してくれる人が多いから強気に出られるんだろうな。

数の論理で、そういう人が集まると力を発揮する。気に入らない投稿をビシバシ違反報告して片っ端から削除しちゃうのだ。運営者側も違反報告が多い投稿は、中身をよく見もせずに削除しているんじゃないかと思うくらい対応が早く、さっき見た投稿が2、3ページ遡ってから戻ってみると消えてたとか、よくある。もしや一定数の報告があったら自動的に削除する機能があるの?

掲示板の利用規約の中には「他人に対するいやがらせ」「悪口」「不愉快な趣旨の発言」は禁止となってるし、感想を投稿する際の注意書きには「感想が単なる好き嫌い、人間性の批判や非難にならないよう、よくお考えになったうえでの客観的な投稿をお願いいたします。出演者や関係者、ほかの投稿者を中傷する投稿は絶対におやめください」となっている。
「番組の内容についての感想や応援、激励などをぜひ投稿ください」ともあるのを見ると、どうもここの掲示板の趣旨は「他人がカチンとくるようなことを書いてモメ事を起こすなよ、対応が面倒なんだよ」という事なかれ主義的なものらしい。

だったらなぜ星一つから星五つの評価欄なんかあるんだろう。星をつけるのはやめにして、最初からはっきり、「褒め言葉、応援、激励以外は書かないでください」と断ればいいのに。星一つをつけた人はドラマへの文句を書きたくなるに決まってるだろうに。

「脇がいいから」と書いた人を
なぜ違反投稿としてなくしてもらわないのでしょうね。まだ残っているのですが。

こういう投稿があって驚いた。やはり、自分たちの気に入らない投稿は暗黙の了解で違反報告して削除することになってるんだな。
こんな書き方をされるなんて、どんな過激な意見を書いたんだろうと思って、くだんの投稿を読んでみると、

脇がいいから面白いドラマ
境港の両親が出てくると俄然面白くなります。
早く調布の家に同居すればいいのにと思います。

それにしてもフミエさんを演じている方は、ご本人的には頑張って演じておられるのだと思いますが、やはりどうしても「母としての子供への情」のようなものが微塵も感じられません。
膝に抱いていても、ただそれだけにしか見えないのです。
そして、貧乏時代の描写は確かに長かったのですが、その間に、彼女からは貧乏に耐えている空気が全く感じられませんでした。
ですから今せっかく豊かになっても、その有難味が彼女に関してだけは湧いてこないのです。
フミエさんだけ、ずっと恵まれたお嬢さまのままに見えましたし、今もそうです。
これが本当に残念だと思っています。
貧乏時代に、もっと思い切ってそれを表現してほしかったですね。
せめて戌井さんの奥さんくらいは。


これってちゃんとした感想ですよね。でも、絶賛している熱狂的ファンからすれば「悪口」や「不愉快な趣旨の発言」ってことになるのね。だから削除しろって? もはやファッショだな。この投稿を削除してしまおうとそそのかしている投稿こそ削除されるべきでしょうに。

また、「アンチのお姉さん、最近見ませんね」みたいなことを言い合っている人がいて、主人公と子供との関係の描き方が不自然だと苦言を呈していた人のことを言っているのだが(ネットでは批判=アンチと短絡的に決め付けられる)、こういう陰湿な投稿も削除されずにしっかり残っているのである。正に数の論理。数が多いことが正義になるらしい。

しかも、こういう幼稚なことをしている人がいい年した大人だったりするから始末が悪い。きっとみんな実生活ではちゃんとした社会人なんだろうに、ネットの匿名性がそうさせるのだろうな。

まあそんなわけで、星五つがずらーっと並び、「批判はするな! 許さん!!」という雰囲気なので、星五つより低い評価にして、何か注文をつけたいこととか、違和感を覚えたことなど、ちょっとでもマイナスなことを書くのはすごく勇気がいる。ので、必然的にそういうことを書く人は少ない。

削除そそのかしコメントについては、さすがにおかしいと思って担当部門に意見を送ってみた。そしたら返ってきたのは、「規約に基づき適正に対応しており、削除の基準についてはお答えできません」という、木で鼻をくくったような回答。まあそうだろね。そして言論封殺は今日も繰り返されるのであった。

そんな中で、こういうコメントを見つけた。まさに言いたかったことを過不足なく言ってくれていて、見事な論理で説得力がある。これに付け足すことは何もない。
     
この投稿欄、毎日高評価をつけて投稿される熱心なファンの方に完全に占領されてしまったようで、番組や役者に対する批判を受け入れる余地は全く無いようですが、何人かの方が指摘されているように、私も松下さんの演技がすごく気になっています。個人的な好き嫌いでなく、明らかに力不足だと思います。
相手役の向井さんが下手ではないし、彼中心に話が展開していてドラマとして面白いので見続けていますが、松下さんの、いつも同じ、変化に乏しい硬い表情、には参ります。主役なので、うまくはなくても、下手ではないと言えるレベルには到達していて欲しかったですね。長期間にわたるドラマなので、最近とくに目に付くようになってきたのだと思いますが、それだけ、朝ドラや大河の主役は大変なのです。
良いドラマというのは、脚本、演出、演技の三拍子がそろっています。過去の名作といわれる「おしん」や「純情きらり」、「ちりとてちん」など、脚本が良いだけでなく、いずれも主役の演技力が秀でていました。
なお、作品への批判と、コメントへの批判は全く意味が違います。作品への批判は許されて良いはずで、きちんと受け止めることから向上心が生まれるのですよ。


これには50人以上の賛同がついている。批判コメントの数より断然多い。ということは、同じことを考えていても、この掲示板の雰囲気に呑まれて書き込めないでいる人がそれくらいはいるってことだな。

ちょっと話がずれるが、以前、皇室の秋篠宮家に男の子が誕生した時、国を挙げての祝福ムードで水を差すようなことは何も言えないような雰囲気の中、乙武洋匡がブログで、

世間は昨日から「めでたい、めでたい」と騒いでるけど……
ひとつの命が誕生したことがめでたいの?
それとも誕生した命が「男児だったから」めでたいの?


と書いたら、バッシングの嵐でブログが炎上してしまったことがあった。
これ、至極まっとうな意見だと思うんだけど、恣意的な報道でこのことを知って、よく文章を読みもせず、周りに流されて中傷コメントを書いた人が多数いたらしい。

最近の例では「ドブスを保存する会」として、一般女性の動画をネットに投稿して逮捕されたアホ大学生へのバッシング(どこで調べるのか、本人と関係者の住所氏名、携帯番号、顔写真、親の名前や職業までさらされていた)とか、辻希美のブログが炎上したこととか、相手に非を認めると、自分が正義だ天誅をくだしてやるとばかりに、何をやっても許されると思っている風潮や、何かで勢いがつくと、みんなして同じ方向に怒涛のごとく突進していくネットの意思みたいなものが、めっちゃ怖いと思う。

ドラマの掲示板の気に入らない意見を、寄ってたかって叩き、抹殺する動きも、これと同じようなものだと思うのだが。

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