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スピンを楽しもう20 ~レベル判定をしてみよう(男子FS例題編)~

今回は2016年ボストン世界選手権男子FS(フリースケーティング)より、スピン3つともレベル4だった9名について例題を載せます。

SP(ショートプログラム)では15名いたレベル4獲得者も、FSでは9名。
そのうち、SPとFS両方ともレベル4で揃えられた選手は6名でした。

各選手のスピン3つの予定構成の基礎点を合計して高い方から並べてみると、
10.2…アダム・リッポン、デニス・ヴァシリエフス、イワン・パブロフ
10.0…ハビエル・フェルナンデス、羽生結弦、マックス・アーロン、ミハル・ブレジナ、マイケル・クリスチャン・マルティネス
9.7…ボーヤン・ジン含め14名
9.4…マキシム・コフトゥン
9.3…グラント・ホクスタイン(うち1つがレベル3構成のため)
となります。

つまり、3つともレベル4、GOE(出来映え点)の減点なしで実施できるとして、これだけの点数を見込んだ構成を組んでいるということです。
4T(4回転トウループ)の基礎点が10.3ですから、質のいいスピン3つは4回転ジャンプ1本にほぼ匹敵するということがわかりますね。

また、10点以上の選手は、SPとは構成を変え、コンビネーションスピンを2つ入れてきていますが、9.7以下の選手はSPと同じ構成です。
今のところ、SPより難しい構成にする選手より、同じ構成で臨む選手の方が多いということですが、ジャンプの構成を上げてくる選手が増えたように、スピンの構成もまた、上げてくる選手が増えるかもしれません。

元々レベル3構成のスピンを含むホクスタイン選手を除くと、コフトゥン選手が他の選手より予定構成の点数が低いのは、キャメルやシットと比べて基礎点の低いアップライトを入れていることによるものです。

SPとFS両方ともレベル4で揃えられた6名の選手はすべて「SPの構成持越し組」でした。「構成変更組」は誰もレベル4を揃えられなかったのが残念。
欲を言うと、SPとFSでみんな構成を変えてほしい。制約の多いSPの構成そのままじゃなく、いろんな個性あふれるスピンを見せてほしい。負担が大きいかもしれないけどもo(・`д・´。)

ではでは、前置きが長くなりましたが始めましょうか。

【FSのルール】
最大3つのスピンを含まなければならない。

1)コンビネーションスピン(基本姿勢が複数含まれるもの)
2)フライングスピン(例:フライングシット)またはフライングエントランスのスピン(例:バタフライやデスドロップなどで始まるもの)
3)単一姿勢のスピン

全てのスピンは異なる性質のものでなければならない(たとえば3)でキャメルスピンをやり、2)でフライングエントランスのキャメルスピンをやると、キャメルが被ってしまうのでダメ。1)の一部にキャメル姿勢を入れるのはアリ)。

【レベル特徴のポイント】
・どの特徴もプログラム中で1回しかレベルを獲れない(例外はUS(アップライトストレート)フリーレッグが前か後かで2つ獲れる)。
シット…腿が氷面と平行かそれ以上腰を落とした姿勢。難ポジションのカテゴリはフリーレッグの位置が前・横・後により分かれる。
キャメル…フリーレッグを後方に、膝がヒップより上に位置する姿勢。難ポジションのカテゴリは氷面に対する肩のラインにより前(平行)・横(垂直)・上(垂直より上にひねる)に分かれる。
アップライト…キャメルを除き、膝をほぼ真っ直ぐにした姿勢。難ポジションのカテゴリは上体の位置により前・真っ直ぐか横・後(レイバック ※ヘアカッターなど)・ビールマンに分かれる。
非基本姿勢…基本姿勢(シット・キャメル・アップライト)の定義に合わないもの。
・姿勢が認定される必須回転数は連続した2回転。非基本姿勢のウィンドミルのみ3回転。
・足換えのあるスピンでは片方の足で獲れるレベルの数は2つまで。
・難ポジションの他に8回転、チェンジエッジ、スピン中のジャンプ、両方向スピン、難エントランス、難フライングエントランス、明確な回転速度アップ、足換え後3基本姿勢、難しい姿勢変更、レイバックとサイドの組み合わせでそれぞれレベルが1つ獲れる。

詳しくはこちらを(解説目次)→http://rencadiary.blog14.fc2.com/blog-entry-469.html

【用意するもの】
・ペンと紙
テクニカルパネルハンドブック(2015-2016シーズン版)
コミュニケーション(同上)
2016年ボストン世界選手権リザルト
男子FSプロトコル
・スピン表記の見方


【YouTube再生速度の調節方法】
画面右下の歯車マークをクリックし、「速度」を変える。


ここから例題です。3つともレベル4の選手のみ抽出しています。
テクニカルパネルになったつもりでレベル判定をしてみてください。
・略記号の意味を考えてみる(上の「スピン表記の見方」を参考に)。
・レベル特徴を4つ見つけてみる。
・回転数を数えてみる。

゚.+゚(。・ω・)『頑張れ』(・ω・。) ゚+.゚


【ボーヤン・ジン】
CCoSp3p4
https://youtu.be/gOD2uxasYSY?t=2m55s

FCSp4
https://youtu.be/gOD2uxasYSY?t=4m17s

CSSp4
https://youtu.be/gOD2uxasYSY?t=4m32s


【宇野昌磨】
CSSp4
https://youtu.be/5OmcQcBzkuM?t=1m47s

FCSp4
https://youtu.be/5OmcQcBzkuM?t=2m04s

CCoSo3o4
https://youtu.be/5OmcQcBzkuM?t=4m33s


★【ミハル・ブレジナ】
難問です。ヒントは「通常とは違う足換えの仕方によるレベル獲得」。
FCCoSp3p4
https://youtu.be/OIcE5YDHWhU?t=1m19s

FSSp4
https://youtu.be/OIcE5YDHWhU?t=4m2s

CCoSp3p4
https://youtu.be/OIcE5YDHWhU?t=4m38s


【デニス・テン】
CCSp4
https://youtu.be/RRRHCAD8k94?t=1m29s

FSSp4
https://youtu.be/RRRHCAD8k94?t=4m23s

CCoSp3p4
https://youtu.be/RRRHCAD8k94?t=4m45s


【イワン・リギーニ】
FCSp4
https://youtu.be/wvbv_OEx56o?t=1m47s

CSSp4
https://youtu.be/wvbv_OEx56o?t=4m5s

CCoSp3p4
https://youtu.be/wvbv_OEx56o?t=4m57s

【ヨリク・ヘンドリクス】
CSSp4
https://youtu.be/NwuQLG873Gk?t=1m44s

FCSp4
https://youtu.be/NwuQLG873Gk?t=4m13s

CCoSp3p4
https://youtu.be/NwuQLG873Gk?t=4m59s


【マイケル・クリスチャン・マルティネス】
FCCoSp3p4
https://youtu.be/dNUuKrPWLbQ?t=1m15s

FSSp4
https://youtu.be/dNUuKrPWLbQ?t=3m37s

CCoSo3p4
https://youtu.be/dNUuKrPWLbQ?t=4m33s


【ジュリアン・イー・ジージェイ】
FSSp4
https://youtu.be/ZOX9aMoP3S8?t=1m16s

CCSp4
https://youtu.be/EPVSc6nyKfA?t=3m12s

CCoSp3p4
https://youtu.be/EPVSc6nyKfA?t=4m47s

【イ・ジュンヒョン】
FCSp4
https://youtu.be/te9nWa8SSrE?t=1m32s

CSSp4
https://youtu.be/te9nWa8SSrE?t=3m46s

CCoSp3p4
https://youtu.be/te9nWa8SSrE?t=4m50s

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[ 2016/05/17 ] スピンを楽しもう | TB(-) | CM(0)

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