上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- ]
スポンサー広告 |
TB(-) |
CM(-)
さて、いよいよ説明してきたレベル特徴も最後のテーマを迎えました。
テクニカルパネルハンドブックP11「レベル特徴」の「9)
キャメル姿勢、シット姿勢、レイバック姿勢、ビールマン姿勢での明確な回転速度の増加」です。
P16「回転速度の増加」も合わせて読みましょう。
「明確な回転速度の増加」がレベルとして認められるのは、次の場合です。
・認められる姿勢は
キャメル、シット、レイバック、ビールマン。
よくアップライトで速く回転してスピンをしめくくる場合がありますが、レイバックとビールマン以外の姿勢は除外ですのでご注意を。
・姿勢確立後、
明らかに回転速度が増した場合をいう。感覚として
途中からギュイ~ン!! と速度が上がっていく感じ。
・
同じ基本姿勢の中か、
バリエーションへ移行するときのみ。
たとえば、キャメル基本形からキャメルサイドウェイズへ変化していく際に速度が増加するのはありですが、キャメルから違う基本姿勢であるシットへ変化する際に速度が増加しても無効です。
ボストン世界選手権の演技はトップグループしかまだ見られてなくて、サンプルが見つけられなかったので、今シーズンのものではないですが、Monkonさんに教えていただいた例をご紹介します。
樋口若葉選手
ISU 2014 Jr Grand Prix Ostrava Ladies Free Skate Wakaba HIGUCHI JPN
https://youtu.be/qcJzQoFXZVI?t=2m29s2014年 ジュニアグランプリシリーズ チェコ大会FSより
LSp4(レイバックスピン レベル4)
背中を反らせるレイバック姿勢だけのスピンです。
【レベル構成】※丸数字はレベル
(レイバックサイドウェイズ→バック)①+
回転速度増加②+8回転③-ヘアカッター④
①レイバックのサイドからバックへの姿勢変更(※今は2回転ずつでOKですが、当時のルールでは3回転ずつ必要です)
②バック姿勢のまま回転速度を明確に増加。
③8回転に達するまで回る。
④難ポジションのヘアカッターで2回転。
ヴィクトリア・ヘルゲソン選手
2015 Europeans - Viktoria Helgesson SP B.ESP2
https://youtu.be/p96pIT4S3SQ?t=1m53s2014年 欧州選手権SPより
LSp4(レイバックスピン レベル4)
背中を反らせるレイバック姿勢だけのスピンです。
【レベル構成】
アップライト基本形-(レイバックサイドウェイズ→バック)①+
回転速度増加②+8回転③+チェンジエッジ④
最初は背中を反らせていないので、アップライトの基本形です。
①レイバックのサイドからバックへの姿勢変更(※今は2回転ずつでOKですが、当時のルールでは3回転ずつ必要です)
②バック姿勢のまま回転速度を明確に増加。
③8回転に達するまで回る。
④そのままチェンジエッジ(エッジを変える前後で2回転ずつ必要)。
あと、2014年のユリア・リプニツカヤ選手のLSpの例もあったのですが、8回転でレベルを獲っていると解釈することもできるので、今回は載せるのを見送りました。
こうして見てみると、女子のレイバックスピンで取り入れている例ばかりですね。
レイバックスピンは他の姿勢に比べると獲れるレベル特徴が限られていて、バックからサイド、またはサイドからバックの姿勢変更、難ポジションのヘアカッター、同じくビールマンが代表的で、これに難エントランス(イリュージョンが多い)か8回転、珍しいところではチェンジエッジを加えてレベル4とするパターンが多いのです。
他に加えるとしたら、この回転速度の増加くらいでしょうか。
あまり取り入れている選手がいないのは、やはり技術的に難しいのでしょう。
他の選手と差別化を図るにはもってこいですね。
というわけで、順不同に説明してきたレベル特徴の話も今回で最後です。
次回からはいよいよ、レベル判定実践編をスタートします。
簡単にできますので、ぜひチャレンジしてみてくださいねp(*^-^*)q
スポンサーサイト