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スピンを楽しもう(4) ~さらっと読み流す 求められる構成とレベル特徴~

今回は選手がやらなきゃいけないスピンの構成についてです。
でも、別に覚えなくたっていいです。必要なときにテクニカルパネルハンドブックを見返せば載ってます。

こういうことが決まってるんだな~という程度に流し読みしてください。

(※細かい約束事を省いて、ざっくり書いています)

★ショートプログラムで求められるスピン構成★(テクニカルパネルハンドブックP9より)

求められるスピンは三つ

1)フライングスピン ※跳んで開始するスピンです。

シニアは単一姿勢のスピンとは違う種類のスピン

ジュニアは今シーズンはフライングシットスピンと決まっています。


2)単一姿勢のスピン

シニア男子足換えキャメルスピン足換えシットスピン(フライングスピンとは違う種類のもの)

ジュニア男子は今シーズンは足換えキャメルスピンと決まっています。

シニア女子ジュニア女子レイバックスピン(バック姿勢かサイド姿勢)と決まっています。


3)足換えコンビネーションスピン

途中で足を換える、基本姿勢が二つまたは三つ入ったスピンです。


★フリースケーティングで求められるスピン構成★(テクニカルパネルハンドブックP11より)

スピンは最大で三つまで

1)コンビネーションスピン
2)フライングスピンまたはフライングエントランス(跳んで入る)のスピン
3)単一姿勢のスピン


それぞれ違う性質のスピンでないといけません。


そして、レベルを獲るためにクリアすべき条件、「レベル特徴」をざっくりまとめたのがこちら。
私たちファンがレベル判定をするのに見ておきたい項目でもあるんですが、これも覚えなくてもテクニカルパネルハンドブックをその都度見ればいいです。

★レベル特徴★(テクニカルパネルハンドブックP11~12より)

1)難ポジション(11カテゴリー)

2)途中でジャンプし、違う足で降りて続行

3)途中でジャンプし、同じ足で降りて続行

4)足を換えずに行う難しい姿勢変更

5)難しい入り方からスピンを始める

6)途中でエッジを変更する(キャメル、シット、レイバック、ビールマンのみ)

7)途中で足を換えて、その後に基本3姿勢(シット・アップライト・キャメル)すべてをやる

8)直ちに行う両方向のスピン(シットまたはキャメルのみ)

9)明確なスピードアップ(キャメル、シット、レイバック、ビールマンのみ)

10)同じ姿勢・エッジで8回転する(キャメル、レイバック、難ポジションのみ)

11)フライングでの難しい入り方からスピンを始める

12)バック姿勢→サイド姿勢、またはサイド姿勢→バック姿勢への変化(レイバックスピンのみ)

13)ショートプログラムではレイバックスピンで8回転してからでないとビールマンでレベルは獲れない。
※これはショートプログラム特有の規則を念を押して書いているだけだと思います。あまり深く考えなくてもよいでしょう。

13)レイバック姿勢からのビールマン姿勢への変更(ショートプログラムではレイバックスピンで8回転してから)

【2016/10/17追記】-----
初めのうちは線で消した記述のように、ショートプログラム特有の規則を念押しして書いているのかと思っていたんです。
もしもレイバックからビールマンに姿勢変更しただけでレベルが獲れるなら、たとえばヘアカッター(レイバックの難しいポジション)からビールマンに姿勢変更すると、ヘアカッターで1つ、ビールマンへの姿勢変更で1つ、ビールマンで1つ、全部で3つもレベルが獲れてしまう。それはおかしいのではということで。

でも、もしかしたら、この場合はレイバックからビールマンへの姿勢変更でレベルを獲ったら、最後のビールマンでは難ポジとしてレベルをカウントしない、そういう特殊なレベルの獲り方なのかもしれないという気もしてきました。う~ん;;;どうなんでしょうね。
取りあえず、原文に忠実な記述に変えておきます。
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※これらはプログラムの中で原則として最初の1回のみ認められます。

※それぞれの姿勢で原則として最低2回転することが必要です(例外は非基本姿勢のウィンドミル。3回転必要です)。

非基本姿勢でレベルが獲れるのはコンビネーションスピンの中でのみです。

※足換えがある場合、片方の足で獲れるレベルは2個までです。


この13項目の特徴の中で、ほとんど使われていないものが、4)足を換えずに行う難しい姿勢変更 です。

単に難ポジションからただちに難ポジションに移行すればいいという単純なものではないようで、定義がわかりにくいため、採用している選手はほとんどいないようです(Monkonさんに教えていただきました。ありがとうございます)。

ですので、4)についてはあまり考えなくても支障はないと思います。

【2016/2/7追記】
ユーロ女子SPの解説で岡部由起子さんが「足を換えずに行う難しい姿勢変更」だと指摘しているケースがありました。
こちらです。
CCoSp3pと書いてしまいましたが、正しくはCCoSp3p4です。最後のレベル4が抜けてしまいました。













探したら他にもあるかもしれませんね。


また、昨シーズンの上海で行われた世界選手権1位~7位までの男女シングル選手14名のレベル構成を調べたところ、4)の他に使われていなかったのが 9)明確なスピードアップ(姿勢はキャメル、シット、レイバック、ビールマンのみ) でした。

見た目にはっきりわかるほどのスピードアップというのが技術的に難しいのか、使っている選手は少ないようです(日本ではジュニアの樋口新葉選手が使っています)。

8)直ちに行う逆回転(シットスピンまたはキャメルスピンのみ) は、7位までの選手では宮原知子選手ただ一人が使っていました。これは特にできる選手が限られてくると思います。

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余談ですが、7位までの男子選手のスピン構成を調べていて気付いたこと。

基礎点の高い(すなわち難しい)基本姿勢が三つ入った足換えコンビネーションスピン(CCoSp3p)をフリーに2本組み込んできているのは、クリケット組(羽生、ハビ、ナム)、それにスピンの名手として知られるジェイソン・ブラウン選手だけでした。


彼らはフリーで求められる構成「2)フライングスピンまたはフライングエントランス(跳んで入る)のスピン」を、他の選手が単一姿勢のフライングスピンにしているところを、フライングの足換えコンビネーションスピンにしているのです。

とかくジャンプ構成ばかりが注目されがちですが、強い選手というのはジャンプ、スピン、ステップすべてにおいて高難度の技術を追求しているんだなあと感じました。

では、今回はこれにて。


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[ 2015/09/13 ] スピンを楽しもう | TB(-) | CM(0)

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