2017 06123456789101112131415161718192021222324252627282930312017 08

スピンを楽しもう(2) ~「SEIMEI」のレベル判定~

前回の記事はこちら→「スピンを楽しもう ~三つの基本姿勢を覚えよう~」


今回はレベル判定のお話です。

スピンにはB→1→2→3→4とレベルがあり、一つ上がるごとに点数もアップしていきます(BはBasic、つまりレベルなしです)。

よくテレビなどで「スピンで最高評価のレベル4を獲得」なんて表現をしますが、レベルというのは「評価」ではなく「判定」なんですね。

ポジションは正しいか、回転数は既定通りかといったことをテクニカルパネル(技術審判)が判定し、スピンの種類やレベルをコールします。
そしてそれに基づいてジャッジパネルがGOE(出来映え点)で評価するわけです。

レベルはいくつ特徴をクリアしたかということに過ぎないので、無理して四つ獲ったけどスピンがグダグダになって、GOEがマイナスになっちゃった、なんてこともあり得るわけです。
だから、レベル4=高得点とは限らないのです。
一番いいのは、レベル4でGOEの加点をもらえるような質の高いスピンをすることです。

レベル判定のルールはテクニカルパネルハンドブックで公開されているので、スケートファンの中には、それを参考にして自分で判定をやって楽しむ人もいます。

なんだか難しそうに思えますが、割とパターンが決まっているものが多いので、それさえわかれば初心者でも楽しむことができます。

スピンって見ていくとほんと、奥が深くて面白いんですよ!

ぜひその楽しさをあなたにも(*^。^*)

ではご参考までにレベル判定のサンプルをご覧ください。

羽生結弦選手の今季のフリープログラム、「SEIMEI」から。
まだ試合で滑ってないので、ショーバージョンですが。

まず最初のスピンはFCCoSp(フライングチェンジフットコンビネーションスピン)。フライングで入る足換えありのコンビネーションスピンという意味です。
足換えとは、スピンの途中で軸足を換えることです。

コンビネーションスピンとは、基本姿勢が二つ以上入ったスピンのことで、この場合はキャメル、シット、アップライトの三つが入っています。基本姿勢が二つより三つの方が点数は高くなります。

動画はこちら。クリックするとスピンのところから始まります。→2015 Faoi in Kobe Yuzuru Hanyu Seimei(https://youtu.be/Fr7r31kh3J4?t=1m34s

seimei-cu
まずは単純なフライングで入ります。
そしてキャメルアップワードという難しいポジションでレベル1

seimei-cs
続けてキャメルサイドウェイズという難しいポジションでレベル2

yh-ss
足を換えて、シットサイドウェイズという難しいポジションでレベル3

seimei-uf
最後はアップライトフォワードという難しいポジションでレベル4

足換えのあるスピンの場合、片方の足で獲れるレベルの数は二つまでと決まっています。
ですからこの場合は、右足でレベル1と2を、左足でレベル3と4を獲っているんですね。

もちろんこれは試合ではないのでプロトコル(採点表)で確認することができませんから、レベルがこの通り獲れているかどうかはわかりません。あくまで予定の構成ということで・・・。

今季も昨季の「オペラ座の怪人」と同じ構成のようなので、最後のアップライトフォワードは試合ではビールマンスピンに替えてくるのではないかと思います。


さて、プログラムには通常三つのスピンが入りますが、ショーバージョンのため、二つ目は省略されています。試合ではたぶん、昨季と同じFCSSp(フライングチェンジフットシットスピン)、つまりフライングで入る足換えシットスピンになると思います。


最後のスピンは、CCoSp(チェンジフットコンビネーションスピン)、つまり足換えコンビネーションスピンです。含まれる基本姿勢はキャメル、シット、アップライトの三つです。

https://youtu.be/Fr7r31kh3J4?t=3m23s

チョンとつま先をつくトゥアラビアンを連続でやり、移動しながらキャメルスピンのような姿勢をとるトラベリングキャメルをしてからスピンを開始します。この難しい入り方でレベル1


seimei-ce
キャメルスピンの基本形からチェンジエッジ(かかとを先頭に回っていたのがつま先が先頭に変わる)でレベル2


seimei-nbp
シットスピンの基本形から足換え。
そして非基本姿勢の難しいポジションでレベル3


seimei-us
フィニッシュはアップライトストレートという難しいポジション。これでレベル4です。

以上、レベル判定でした。

これくらいの判定なら、決まったパターンを覚えれば、すぐに出来るようになりますよ。

こちらは小高あたるさんの「スピン表記の見方」
プリントアウト推奨。私はこちらの図のおかげで、レベル判定の勉強が飛躍的に進みました。








【おさらい】

★スピンにはB→1→2→3→4とレベルがあり、一つ上がるごとに点数もアップしていく(BはBasic、つまりレベルなし)。

★レベルというのは「評価」ではなく「判定」。

★コンビネーションスピンとは、基本姿勢が二つ以上入ったスピンのこと。

★足換えとはスピンの途中で軸足をかえること。

★足換えのあるスピンで、片方の足で獲れるレベルは二つまで。

※小高あたるさんの「スピン表記の見方」をプリントアウトして手元に置いておきましょう。




スポンサーサイト
[ 2015/09/04 ] スピンを楽しもう | TB(-) | CM(2)

わかりやすい解説に感謝です

れんか様、こんにちは。
暑さも少し和らいできましたね。
コメント欄には、ずいぶん前に一度お邪魔したきりですが、
記事は楽しく読ませていただいています。
フィギュアスケートは、ジャンプと同じくらいスピンにも惚れ惚れして観ています。私は特に羽生選手の手を上げて回るドーナツスピンが大好きで。女子選手のスピンはお花のようですよね。
アイスショーやらテレビ出演やらに夢中になっていたら、いつの間にか試合の季節が近づいてきました。
今シーズンの観戦は、よりスピンに注目したいと思います。
残念ながらプリンタがすぐには使えない状態なので、
「スピン表記の見方」は、書き写しをさせていただきます(笑)
またお邪魔させてくださいe-463
[ 2015/09/06 15:45 ] [ 編集 ]

Re: わかりやすい解説に感謝です

yumiyumiさん、こんにちは。
朝夕は肌寒いくらいになって、過ごしやすくなりましたね。

> フィギュアスケートは、ジャンプと同じくらいスピンにも惚れ惚れして観ています。私は特に羽生選手の手を上げて回るドーナツスピンが大好きで。女子選手のスピンはお花のようですよね。

おお~、そうですね。羽生選手の手を上げて回るドーナツスピン、優美ですよね~。
彼は手でいろいろと表情を付けてくれるので、思わずみとれてしまいます。

そしてやはりスピンは柔軟性のある女子が映えますね。
お花のような背中を反らせたスピンや、籠を吊ったようなビールマンスピン…。
シニア男子を見ていると、柔軟性のあるなしでスピンの質が全然違うのがわかります。

> 今シーズンの観戦は、よりスピンに注目したいと思います。

はい、ぜひそうしてみてください。
私も、簡単にレベルを見分ける方法を記事にしていきたいと考えています。
期待しないで待っていてくださいね。

> 残念ながらプリンタがすぐには使えない状態なので、
> 「スピン表記の見方」は、書き写しをさせていただきます(笑)

yumiyumiさん、GJです(´∀`*)
[ 2015/09/06 19:48 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する