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テクニカル・パネルの役割(3)

観戦のお供に自分用メモつづき。

★テクニカルパネルは技術をどのように判定しているか?★
【スピン】


★知っておきたい基本となる3つの姿勢
・キャメルポジション

回転軸の足(氷についている方)をまっすぐに伸ばし、もう片方の足が後方にある。このとき、膝が尻より高くなくてはならない。
・シットポジション
座って回る。しゃがんだ尻の位置が膝より低くなくてはならない。
・アップライトポジション
軸足が伸びているか、やや曲げて回る立った姿勢でのスピン。

・ノン・ベーシックポジション(非基本姿勢)
3つのどれにも該当しないもの。スピンのレベルを上げるために必要。

レイバックスピン、ビールマンスピン、キャンドルスピンはアップライトの仲間。
ドーナツスピンはキャメルポジションの仲間。

【スピンのレベルと基礎点】
レベルB(ベーシック)からレベル4まで5段階。
左からアップライト、シット、キャメル、レイバックの順のレベルと基礎点。
レベルB:1.00 1.10 1.10 1.20
レベル1:1.20 1.30 1.40 1.50
レベル2:1.50 1.60 1.80 1.90
レベル3:1.90 2.10 2.30 2.40
レベル4:2.40 2.50 2.60 2.70

【スピンのレベル獲得の特徴】
以下の特徴を一つ行えばレベル1、二つ行えばレベル2と、一つずつ上がっていく。
※2012/2013当時のルールです。2014/2015のテクニカルパネルハンドブックはこちら→http://skatingjapan.or.jp/image_data/fck/file/Figure_ISU_Communication/2014-15_TPHandbook_single_J_ver1_140816.pdf

(1)難しいバリエーション(下記の制限内であれば行われるごとに数える)
(2)ジャンプにより行われる足換え
(3)スピンの中で足を換えずに行われるジャンプ
(4)フライング・エントランスの難しいバリエーション/フライング・シット・スピンで踏み切り足と同じ足で着氷または着氷の際に足換え
(5)バック・エントランス
(6)シット姿勢またはキャメル、レイバック、ビールマン姿勢での明確なエッジの変更(シット姿勢の場合にはバック・インサイドからフォア・アウトサイドのみ)
(7)左右の足とも3基本姿勢すべてを含む
(8)シットまたはキャメル姿勢での、ただちに続けて行う両方向のスピン
(9)キャメル、シット、レイバック、ビールマン姿勢での明確な回転速度の増加
(10)姿勢/バリエーション、足、エッジを変更せずに少なくとも8回転(キャメル、レイバック)(スピン・コンビネーションの姿勢や非基本姿勢の難しいバリエーション)

<レイバック・スピンに対する追加的な特徴項目>
(11)バックからサイド、またはその反対への1回の明確な姿勢変更
それぞれの姿勢で少なくとも3回転ずつ(他のスピンの一部分としてレイバック・スピンが行われた場合も数える)
(12)レイバック・スピンからのビールマン姿勢(SP・・・レイバック・スピンで8回転してから)

たとえば(2)、(5)、(7)のようにわかりやすいものが理解できれば。レベルが上がるタイミングがわかり、スピンを見るのがより楽しくなる。

※<自分メモ>
2013年の世界選手権を見ていたら、ある女子選手のレイバックスピンが認定されなかったのを、解説の杉田秀男氏が「背中のアーチの角度が足りなかったのだろう」と言及していた。一見きれいなレイバックスピンに見えたが……角度まで見ているとは驚き。


【ここでも題材はジュベールの2013ワールドFS】
プロトコル
ジュベプロトコル←クリックで拡大

テクニカル・パネルが見る部分↓
ジュベプロトコル部分



★足換えシットスピン(CSSp)レベル4 基礎点3.00
以下の( )で囲んだ数字は獲得したレベル。
どれも成立するには2回転以上必要。

(1)バックエントランス
バックエントランスとは、正回転の人にとって左足のフォア(前)で入っていくのが普通のスピンの入り方だが、右足のバックアウト(映像ではターンしてからバックアウトになる)で入ること。

(2)スピン中の足を換えないジャンプ
軸足でジャンプし、同じ足で着氷。

(3)シット・サイド
右足に軸足を換える。フリーレッグがスケーティングレッグ(軸足)の横にあるのでシット・サイドという難しいバリエーション。

(4)シット・ビハインド
腰が膝より高い位置にあったので、そこから沈んでいくのを待って、フリーレッグが軸足の後ろにきたのをシット・ビハインドと判定。

以上、4つの特徴があったのでレベル4。

★足換えコンビネーションスピン(CCoSp) レベル4 基礎点3.50
どのバリエーションも成立するには2回転以上必要。

バックからではなくノーマルな入り方のキャメルポジションからシットポジションへ。
(1)シット・フォワード
フリーレッグが軸足の前にくるシット・フォワードという難しいバリエーション。
(2)エッジの変更アウトサイドエッジに変更。
(3)ジャンプでの足換え
ジャンプで足換え。シットポジションからシットポジションへ(シットもしくはキャメルもしくはアップライトの基本姿勢でなくてはならない)。
(4)非基本姿勢の難しいバリエーション
軸足が伸びきっていないし曲げた角度が深くなっていて「まっすぐかやや曲がった」にはあたらないのでアップライトではなく、ノンベーシックで体をひねっているので特徴のひとつとしてとらえることができる。

最後は非基本姿勢からアップライトポジション2回転。このアップライトが非常に重要になる。
このスピンの場合は足換えがあったので、基本姿勢が3つないとレベルが1以上上がっていかない。基本姿勢とはキャメルスピン(ノーマル)、シットスピン(ノーマル)、アップライトスピン(ノーマル)。

以上でレベル4獲得。

★フライングコンビネーションスピン(FCoSp) レベル3 基礎点2.50
バタフライの形のフライングエントリー(難しい)からシットポジション→アップライトストレート(難しいバリエーション)→アップライトフォワード(体が前向きに倒れている)
(1)フライング・エントリー
(2)アップライト・ストレート
(3)アップライト・フォワード

以上でレベル3。

キャメルポジションがなかったが、足換えを行っていないので、基本姿勢が2つしかなくてもあらゆるレベルを取ることができる。

この場合、レベル4にするには?
たとえばキャメルポジションをどこかで入れて、そのキャメルをバリエーションで行う。

※足換えスピンの場合は3つの基本姿勢がないとレベルは1より上がらない。

※足換えのないスピンの場合は2つの基本姿勢があればレベルは上がっていく。


岡部さん「彼はキャメルポジションでの特徴を一つもやっていないし8回転もしていないので、もしかしたら真ん中にあったアップライト・ストレートのところは6回転以上していたので、ここで8回転をやりたかったのかもしれませんね」
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[ 2013/12/01 ] フィギュアスケート資料室 | TB(-) | CM(0)

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