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テクニカル・パネルの役割(2)

引き続き、観戦のお供に自分用メモ。

★テクニカルパネルは技術をどのように判定しているか?★

【ジャンプ】

種類と回転が正しくされているかを見ている。

ここでもジュベールの演技を題材に研究。コメントはすべて岡部由起子さん。

ジュベプロトコル←クリックで拡大

部分↓
ジュベプロトコル部分



(1)4回転トゥループ(4T)。基礎点10.30
足を踏みかえて右足はアウトサイドに乗り、左足のトゥをついて跳び上がる。

回転が足りているかどうかは、テクニカルパネルはスーパースローで見ている。
踏み切る前に入って行った方向に対して、降りてトゥをついた瞬間のブレードの向きが90度以上あるかどうか。


(2)3回転サルコウ(3S)。基礎点4.20
左足のバックインサイドエッジで跳び上がっている。
入ってくるカーブに対して、着氷時にトゥをついた時の角度を見る。

「入ってくるときの角度はノーマルスピードで、空中から降りる前まではスーパースローにしてください」という指示を試合前にデータオペレータに出しておくとレビュー確認がスムーズにいく。

(3)3回転アクセル(3A)。基礎点8.50×0.7→6.00
前向きに入っていくのでアクセルジャンプ。空中からランディングの姿勢が斜めなのでレビューをかけたが、入っていく角度に対して着氷時トゥをついた角度がやはり足りなかったためアンダーローテーション(回転不足)となった。ダウングレードまではいっていない。

プロトコル(採点表)での表記は3A<
 <:アンダーローテーション(90度以上180度未満の回転不足。基礎点は×0.7となる)
<<:ダウングレード(180度以上の回転不足。挑戦したジャンプより1回転少ないジャンプの基礎点となる)


(5)4回転トゥループ+1回転トゥループ(4T+1T)。基礎点10.30×0.7+0.4→7.60
前になった右足が、背景の「KOSE」の青いマークの方へ向かってカーブして入っていくのが見える
(※<自分メモ>同じ映像ではないのでわかりにくいかも?)。

左足でトゥをついて跳び上がり、4回転回って降りたかに見えたが、着氷の瞬間のトゥの角度が、入ってきたカーブに対して90度以上180度未満の不足になっているのでアンダーローテーションと見て取れる。

二つ目のジャンプは3Tのつもりが一つ目のジャンプの着氷が良くなかったので1Tになってしまった。
無理してでもコンビネーションをつけたのだと思われる。

なぜなら既に4Tを1回跳んでいるので、また単独で跳ぶと「3回転以上の同じ種類のジャンプが2度とも単独となった場合、2つ目のジャンプは+SEQ扱いとなる」で基礎点×0.8になってしまうから。

※<自分メモ>
比較すると、
4T+SEQ→10.30×0.8→8.3
4T+1T→10.30+0.4→10.7
と、確かに+SEQになるよりシングルでもセカンドジャンプをつけた方が基礎点が高くなるはずだった。今回は4Tが回転不足で10.30×0.7になってしまったので、結果的に点数が低くなってしまった。

(6)3回転フリップ+2回転トゥループ(3F+2T) 基礎点5.30+1.30→6.60
3Fは回転がきちんとしているのですごく見やすかった。フリップは左足バックのインサイドエッジで滑ってきて、右足のトゥをついて跳び上がらなければいけないが、途中からエッジがアウトサイドに傾き、完全にアウトサイドのまま跳んでしまってエッジエラーになっている。

プロトコル(採点表)での表記は3F+2TのInfoにeマーク
e:ロングエッジ(wrong edge)、エッジエラー

踏み切りエッジの間違い(基礎点の減点はなし)
フリップとルッツのみにつく。
フリップ:左足・バックインサイドエッジ
ルッツ:左足・バックアウトサイドエッジ


(9)3回転ルッツ(3Lz) 基礎点6.00×1.1(後半ボーナス)
左足のバックアウトエッジで滑り、右足のトゥをついて跳ぶジャンプ。きれいなアウトのカーブに乗って滑り、きれいに降りて回転も十分。素晴らしいジャンプだったと思う。

(11)3回転フリップ(3F) Infoに*マークがつき、得点は0
完全にアウトサイドエッジになっている。

*マークがInfoについているが、なかなか見ることはないマーク。「アスタリスク」と呼ばれており、ルール違反により無効となったもので得点はNo Balue(0点)になる。

この場合、4T、3Sをそれぞれ2回跳んでいるので、3Sを2回跳んだところで、
3回転以上のジャンプは2種類のみ繰り返すことができる(この場合1つはコンビネーションでなくてはならない)」
というルールに引っ掛かってしまった。

本来なら3回転フリップは5.30の基礎点があり、後半ボーナス1.1倍がつくと5.83になるはずだった。

実況の小林千鶴アナ「これが2Sを2回であれば上記ルールに引っ掛からないため、得点が0になることはなかった」

【無効となる要素(フリースケーティング)】
・3回転以上の同じ種類のジャンプが2つを超える。
・ダブルアクセルが2つを超える。
・コンビネーションジャンプが3つを超える。
・同じ略記号のスピンを2つ行う。
・氷面を十分に利用しないステップシークエンス。

【基礎点の減少】
・ジャンプの回転不足やダウングレード
・ジャンプが+SEQ扱いとなった場合

今回のジュベールのように素晴らしい演技だと思っても意外と得点が伸びなかった場合は、技術点に細かな減点や違反が行われていて、得点が入っていない場合がある。
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[ 2013/12/01 ] フィギュアスケート資料室 | TB(-) | CM(2)

すご~い!わかりやすいですね。

こんにちは~!
フィギュアスケート・ラボ。まとめられたんですね~!
すごく見やすいです。
あ、今季はさすがにJスポ加入しましたよ(笑)。
これでロシアナショナルも全米も見られます!

GPFの町田くんのSPもいい教材(失礼!)にできそうですね。
[ 2013/12/07 16:19 ] [ 編集 ]

Re: すご~い!わかりやすいですね。

こんにちは(´▽`*)

まとめるのって難しいですね。元が難しいだけに。
ラボでやったのはFSだけなので、まっちーのSPも教材にしてほしいですね(失礼(笑))。

PCSもわけわかめなので、何とかまとめたいです。
[ 2013/12/07 18:19 ] [ 編集 ]

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