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本を読んだ

春になると無性に本が読みたくなる。

新聞の書評とか、話題になってる本とかから適当に見つくろって図書館で借りた。

これは1月13日付の朝日新聞の書評で紹介されていた本。

スティーヴ・ハミルトン『解錠師』


ある悲惨な出来事から、8歳で言葉を失ってしまったマイクルには、絵の才能と鍵のかかった錠を開ける才能があった。前者は彼に最愛の女性を与え、後者は彼からその人を遠ざけた。

彼は愛する少女アメリアを守るために、17歳にして金庫破りの犯罪に手を染めることになる。

物語は刑務所に収監されたマイクルが、伯父に引き取られてからアメリアに出会うまでの孤独な日々と、「解錠師」として様々な犯罪者グループに雇われ、全米を渡り歩く日々を交互に回想する形で進む。

ウィットに富んだテンポのいい文章で、一度読み始めたら止まらない。ピッキングや金庫破りのシーンは臨場感に溢れ、マイクルのアメリアへのひたむきな想いに胸を打たれる。

好きです。この物語。買っちゃおうかな。手元に置いときたいな、と思った。


次に紹介するのはこれ。職場の上司のお薦め。

遠藤 功『新幹線お掃除の天使たち』


新幹線の車両をたった7分で完璧に清掃する「テッセイ」という会社がある。その手際の見事さだけでなく、乗客に対する礼儀正しさ、おもてなしの心、乗客の命を預かっているという責任感の強さから、国内外問わず、多くの視察が訪れ、メディアにも取り上げられて絶賛されている。

ということを、私はこの本を読むまで知らなかった(新幹線乗る機会ないからな~)。

「テッセイ」のスタッフはほとんどが中年女性。彼女たちは最初からこんなスキルと心構えがあったわけじゃなかった。ではいかにして現在の位置にまで上り詰めたのか。

一人の上司がまず彼らの休憩室にエアコンをつけることから始め、仲間のいいところを褒める「エンジェル・レポート」という仕組みを作り、現場の声をどんどん聴いて取り入れていくという改革を行った。それが功を奏して現在の誰からも手本にされる「テッセイ」の姿になったわけなんだけど・・・どうもそれがあまりピンとこなかったな。

たった7分でピカピカに掃除するノウハウが明かされるのかと思いきや、スルーされてたし(企業秘密なの?)、「エンジェル・レポート」を物語形式で再現してあるのが、バラエティ番組の再現ドラマみたいというか、著者が小説仕立てで書くのに慣れてないのかな、ちょっと陳腐で読んでて萎えた。

「テッセイ」のシステム、そこで働く人たちが素晴らしいと持ち上げようとする熱意は伝わってくるんだけど、なぜそんな素晴らしい心構えを持てるようになったのか、その過程が具体的ではなくて、よくわからなかった。

たとえば、ものすごく内気で、自分の書いたレポートをみんなの前で発表する段になると、いつもトイレに逃げてしまう男性スタッフがいて、ある女性スタッフが彼の先輩男性にフォローを頼むと、いつの間にか彼はみんなの前で発表できるようになっていたというエピソードがある。

いったい彼に何て言ったんですか? と尋ねる女性スタッフに、その先輩男性は言うのだ。「みんな発表のときは上がってるんだよって言っただけですよ」

えええええ。それだけなんですか。ほかに何かないんですか。これだけじゃ先輩男性が彼をどうやって前向きにさせたのか、さっぱりわからないんだけど。
そんなご都合主義な。せめて、この人の言うことなら聴いてみようという気を彼に起こさせたんだなあと感じさせるくらいの関係性を二人の間に持たせてくれなきゃ。

という感じで、なんというか、素晴らしいから素晴らしいんだ、スタッフが素晴らしい人たちだからすべてがうまく行くんだ、みたいな精神論で終わっちゃってるような気がしたんだけど・・・私の読解力不足ですかね(´・ω・`)

きっとビジネス書を読み慣れてる人は、何かしら吸収できるんではないかと(^^;)


次はこれ。福井に住んでる覆面作家というので、以前から興味があった。

舞城 王太郎『阿修羅ガール』


「減るもんじゃねーし」と言われて、同級生の女子から「あいつうまいからヤってみれば」とおススメの男子と成り行きでヤっちゃうようなカルい高校生の女の子が主人公。

でも、一応は減ったんだよね、自尊心が。

ヒロインの夢(妄想)とうつつを行ったり来たりしながら、モノローグがつづられていく。その妄想のエネルギーの膨大さたるや、現実を侵食しているのではないかと思うほどに。

十代の熱量ってこんなすさまじいものなんだよな。

キーワードは表題にもなってる阿修羅。自己を破壊し尽くして再生を果たす。
自分を破壊して違う自分になりたいっていう欲求は、青春時代ならではだよなと思ったり。解釈間違ってるかしらん。

う~ん、何言ってるかわからないよね。とにかく、説明するのが難しい物語なんだわ。

好き嫌いは別れると思う。エログロ描写多いんで。私は好きかと言われたらそうでもないと答えるけど、他の作品も読んでみようかなと思うくらいには気に入りました。
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[ 2013/04/18 ] 倉庫5 | TB(-) | CM(0)

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