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失敗ジャンプのGoE

失敗ジャンプにGoE(出来栄え点)の加点がつく。そんなことがあるのだろうか。

あるんですよ、それが。

2012年12月8日、ソチでのグランプリファイナル 男子フリー、羽生結弦の演技。

最初のジャンプ、4T(4回転トゥループ)を軽々と決めたゆづは、続く二つ目の4S(4回転サルコウ)を失敗し、2回転に終わってしまう。



実況「もう一種類の4回転です。・・・んあぁっと!(>Д< ;)」
解説「2回転になりましたね(・_・;」
実況「2回転のサルコウ(´・ω・`)」


4Tの見事な決めっぷりにキャッキャウフフの実況と解説(佐野稔)が、次の4S→パンクして2Sでは、実に対照的な意気消沈ぶりだった。やっちまった感満載だった。

見ているこっちも、ああ、ゆづ、4S跳べなかったなあ、失敗しちゃったなあ、まあ次があるさって感じで、よもやこの2Sがジャッジに評価されてプラスのGoEをもらってるなんて思いもよらなかった。

そう、この2S、最高で+2、最低でも0(マイナスじゃないんだ)のGoEをもらってるのだ。

プロトコルはこちら。

http://www.isuresults.com/results/gpf1213/gpf1213_Men_FS_Scores.pdf

ゆづはフリー2位なので、ハビくんの次ね。

これで見ると、ゆづの2SのGoEは左から2、2、2、1、0、1、1、0、1で、結果、0.23となっている。

GoEというのは、「要素の出来栄えに対してジャッジがつけた点数の平均。9人または10人のジャッジからコンピュータが無作為に7人を抽出し、さらに最高と最低の数値は除いて計算される」そうだ(こちらの記事より引用→http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-112.html)。

当時、このプロトコルを見たとき、なんで失敗なのに加点もらえてるんだろう・・・とは思ったものの、深くは追究しなかった。ファンブログめぐりや動画めぐりをしていて、そのうち忘れてしまった。

はたと思い出したのは、1月20日のこのツイートを読んでから。

Sakura @Skater_Sakura

審判は予定要素をパンクをしたんだなぁ…と、思いながら判定しているのではないので、試みた要素そのものを判定し、本来その選手が行おうとしていた予定構成やポテンシャル(技術力)などの先入観を外して判定しているので、そこがファンの方々との意識の乖離に繋がるんだと思います。 #fisk8

そう、このツイートの主は、私が心の中でお師匠さんと呼んで、ブログにもお邪魔している、元フィギュアスケーターさんだ。

目からうろこだった。びっくりした。

これはゆづの2Sについて語ったものではないんだけど、まさにタイムリーな解説だった。

審判は「4S跳ぶつもりだったのに、途中でパンクして2Sになっちゃったんだぁ」なんて思いながら判定してないのだ。
選手が2Sを跳んだから、その2Sの出来栄えについて評価してるだけなんだ。

知ってましたか皆さん。私は知らなかったよ。

ここでGoEの意味を考えてみたい。

日本語では「出来栄え点」と訳されているけど、もともとの意味をひもとくと、

GoE=Grade of Execution

Gradeは「品質、等級」、Executionとは「実施、実行」。

Grade of Execution(GoE)とは、実施した要素(エレメンツ)の到達度のこと。


まさに「審判は予定要素をパンクをしたんだなぁ…と、思いながら判定しているのではない」のだ。「試みた要素そのものを判定し」ているのだ。

ここでゆづの失敗に終わった(と見られている)2Sについて見てみる。

Sakuraさんのツイートから、ジャンプでプラスをもらうためのガイドラインを引用する(字数制限のため二つに分けてツイートされていたものをひとつにまとめた)。

【GoE+面ガイドライン】
 1) 予想外の / 独創的な / 難しい入り
 2) 明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る
 3) 空中での姿勢変形 / ディレイド回転のジャンプ
 4) 高さおよび距離が十分
 5) (四肢を)十分に伸ばした着氷姿勢 / 独創的な出方
 6) 入りから出までの流れが十分(ジャンプ・コンビネーション/シークェンスを含む)
 7) 開始から終了まで無駄な力が全く無い
 8) 音楽構造に要素が合っている


3)の「空中での姿勢変形」とは、片手、または両手を上げるタノジャンプなどのことを言う。両手をぐっと体に引きつけていない分、遠心力が充分働かず高難度な技だ。

同じく3)の「ディレイド回転」について。
「ディレイド(delayed)=遅延の、作動が遅れる」回転とは、跳び上がりながら回転するのではなく、上がってから回転し始め、回り終えてから着氷することを言う。

ゆづの2Sに対してGoEを加点したジャッジは、8つのガイドラインのうち、当てはまる点をいくつかカウントしたのだろう。

素人目に見ても、力みがなく、空中姿勢も美しく、終わってから余裕をもって伸ばしているのがわかる。

・・・とまあ、ここまで見てきて、テレビの実況中継ってほんと、罪作りだよな~って思った。

視聴者はあの実況の落胆ぶりからして、ゆづの美しい2Sは価値のない失敗ジャンプとしか見ないじゃない?

予定の4Sが2Sになってしまったけど、出来栄えとしてはプラスの加点をもらえるほど本当はいいジャンプだったってことなんだよね。

【追記】
Sakuraさんにツイッターで紹介してもらっちゃった(〃▽〃)ポッ ありがとうございます!
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[ 2013/02/01 ] フィギュアスケート雑感 | TB(-) | CM(2)

すっぽ抜けジャンプ

こんばんは。そうなんですよね!
すっぽ抜けジャンプも当然エレメンツの一つとして加点対象になりますよね。
NHK杯の真央ちゃんのフリーもそうでした!すっぽ抜けジャンプでも2Loや2Fには加点されてました。
Jsportsなんかだと、きちんと技術やGOEについて話してくれるのでわかりやすいのですが…。地上波だとなかなかそういった解説がされてないので、ちゃんと点数やレベルの話もしてくれればな…と思います。じゃないと一般の視聴者には失敗したはずなのに高得点っていうこともあって、わかりにくいのでは?
[ 2013/02/05 00:46 ] [ 編集 ]

Re: すっぽ抜けジャンプ

日本はフィギュアが人気種目なのに、ルールの理解度はというと、ほとんど知られてないに等しいですね。
高難度ジャンプさえ跳べば勝てるみたいな幻想を植え付けないでほしいです。

先日のJAPANフィギュア団体戦を地上波で見ましたが、あっこちゃんは「眼力」、佳菜子ちゃんは「佳菜子スマイル」。他に言うことないんか。もうええっちゅーねん(ノ`Д´)ノ キィィィ 目で滑れたら苦労せんっちゅーねん!
あっこちゃんの「キルビル」は振付に工夫が凝らしてあって、ほんとにいいプログラムだと思うのですが、そういうところになぜ言及しない・・・(-_-;)

四大陸もフジですよね。どんな実況になるかと思うと、今から胃が痛いです(>Д< ;)
[ 2013/02/05 20:21 ] [ 編集 ]

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