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明日へ

NHK「明日へ 拡大版」を見ている。10時からの第一部では福島の被災者を中心に、13時からの第二部は津波の被災地の現実など。

原発事故さえなければなあ。日本人の団結力でもって、瓦礫を全国で受け入れて処理し、被災地の産物を率先して買い、現地へボランティアに行ったり旅行に行ったりして、もっともっと復興が進んだだろうに。

せめて被災地の現状を知ろう。

6月に石巻へボランティアに行ったときに聞いた話。

獲れたばかりのヒラメを刺身にしたり、あんこう鍋にしたり、イカやアジをバーベキューにしたりしてふるまってくれた漁師のAさん。
魚を獲っても風評被害で売れない。そんならと東電へ持っていき、「放射性物質は検出されないのに売れないんだ。買ってくれ」と言って買い取ってもらってるらしい。そのためにも漁は休まずに行くんだそうな。

そうやってしたたかに対抗しないと生きていけないんだろうな。それでも、本来は獲れた魚は市場で売るものだ。それが出来ないというのはどんなに悔しいだろう。お金が入ってくればいいってもんじゃない。

食事の支度をするのに、Aさんの小屋の台所を借りた。震災のとき、津波に流された人の遺体がこの小屋で見つかったそうだ。今でもここで寝泊まりするというAさんは、ときおり悪夢にうなされて飛び起きるという。

地元のボランティアグループのBさんは、弟さんが津波に流され、ようやく片腕だけ見つかってDNA鑑定で判別した。

子供の遺体が街路樹に突き刺さっているという酷い光景もあったという。

児童の大半が犠牲になった大川小のある女の子は、海上でカモメにつつかれているところを発見された。
彼女には頭も手足もなかった。

そんな、むごい、むごい死があまりにもたくさんあった。

失われたのは命だけじゃない。家も財産も仕事も思い出も、人と人とのつながりも、みんな消えた。奪われた。
それを忘れないでいよう。ずっと。

「被災者って呼ぶな」とAさんが言った。「呼んで欲しくない」

安全な場所で、震災前と変わらない暮らしをしている私たち。彼らを「被災者」とひとくくりにして呼ぶとき、そこに見下すような響き、同情しながらも自分たちとは違うんだという他人事みたいな思い、そんなものを匂わせてしまうんだろうか。

全国で起こっている瓦礫受け入れ反対運動を複雑な思いで見ている。署名をと言われるとためらってしまう。
牡鹿半島や石巻で見た、何メートルも積み上げられたままの瓦礫の山が目に浮かぶ。
瓦礫をなんとかしないと被災地は前へ進めないのに。

でも、それなら自分の家の隣に処分場を作ってもいいかと言われると困る。
東日本産の農産物や魚介類は今でも極力避けている。エゴだとは思う。でも・・・。

前に進めない。
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[ 2012/09/09 ] オタクなハハの日常 | TB(-) | CM(0)

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