2017 09123456789101112131415161718192021222324252627282930312017 11

宮城にボランティアに行ってきた その2

2日目。

今日も瓦礫と格闘。昨日もそうだったけど、他のボランティア団体の人たちと一緒に人海戦術で瓦礫を分別してはビニール袋に詰めていく。全部で80名くらいいたかな。人の力というのはたいしたもんだ。

土に半分埋もれかけている冷蔵庫、重機がないと無理だろと思ってたら、数人でロープをかけて引っ張り出していた。ドアが開き、臭いにおいと共に、1年3か月ぶりに日の目を見た卵パックが現れた。うわー(゚Д゚||)

向こうの草むらでも大きな瓦礫を撤去したとたん、悪臭が流れてくる。老人介護施設から流れてきたのか、大量の使用済み紙オムツがあるという。

うわ~(゚Д゚||) と思って躊躇してたら、大学生の女の子が「私行ってきます」とゴミ袋を持って腰軽く飛んでった。
ややあって、「水を吸って重くなってるので、全部取り切れませんでした」と、重そうなゴミ袋を下げて戻ってきた。

えらいなぁ。うちの娘に爪の垢煎じて飲ませたい。と言いつつ、もし娘が被災地にボランティアに行くと言ったら、やめてほしいと思うだろうなあ・・・愚かな母です。

今日は波が穏やかなので、船で袋詰めした瓦礫を運ぶことになった。半数は昨日集まった浜へ戻り、船で届けられた瓦礫を受け取ることに。

津波が破壊した家の柱や敷居、欄間が主だった。錆びた釘がいっぱい飛び出ているので刺さらないよう気を付けながら。
そういや、釘を踏んでしまったり、腕をひっかいてしまったりして病院に行った人もいたな。
私は長靴に釘踏み抜き予防用の中敷きを入れていなかったので、釘を踏まないよう、細心の注意を払っていたので神経すり減らした。

ボランティアってほんと、自己責任だなあ。草むらの中の危険そうなところへ入っていく勇敢な女性もいて、でも、誰も止めない。「気を付けて」って言うだけ。その人が納得して入っていくんだから、何かあってもそれはその人の責任っていう感じなのかな。

それから、自己完結。宮城はまだゴミ処理能力ももとに戻ってないってことなので、私たちは洟をかんだティッシュ1枚、お茶を飲んだペットボトル1本たりとも残していかなかった。すべて持ち帰った。

現地のボランティア団体にはお世話になった。メロンとかケーキとかいなりずしとか、いろいろ心づくしの差し入れをいただいて生き返った。

途中でトイレに行きたくなり、同じく尿意を催した女性2人と一緒に、草むらに入って用を足した。女性はこういうとき困るな。

やった甲斐あって、かなりきれいになったよ。
(これからさらに木材を撤去した)
瓦礫撤去後


2日目も初日と同じように作業してお風呂入って夕食作って食べて寝た。

最終日、宿の庭でゆうべの残りのおにぎりやめいめいが持ち寄ったお菓子を立ったままそそくさと食べてそれが朝食。
宿を掃除し、石巻市街へ。日和山に登り、市内を展望する。かなり急な坂で、息を切らせながら登った。
これを登れた人は助かったんだろうな。登れなかった人は・・・。

人家のない市街地。積み上げられているのは壊れた車。
石巻市街


市街地に降り、基礎しか残っていない町並みを歩く。お墓の墓石はごろごろと転がったまま。焼け焦げた小学校の校舎が残っている。ショッキングな風景だ。
石巻市街2


ボランティアが来ていると聞いて話をしに来てくれたのか、初老の男性が震災3日後の写真を見せてくれた。瓦礫に火がついて燃えた後の戦場のような風景。この世のものとは思えない。
2000人の住民のうち1000人が亡くなったとのことだった。

男性は山の上の幼稚園へ孫を迎えに行き、助かった。だが、息子は家族を助けに家へ戻り、津波に飲まれた。
「今は笑って言えるけど」と男性は笑顔で語っていた。
何も言えなかった。「お元気で」と握手をして別れた。

そのあと、石巻まちなか復興マルシェで昼食。海鮮丼おいしかった。私は魚介類はあまり好きじゃないけど、新鮮なものはおいしい。仙台味噌も買った。
石巻まちなか復興マルシェ

石巻まちなか復興マルシェ


ここへ行くまでの道のりも厳しい風景が続いていた。日常を取り戻し、洗濯物や布団を干しているのどかな家があるほんの隣に、ぐちゃぐちゃに全壊している家があったり、かろうじて建っているけど、窓やドアがなくなってて、家財道具がひっくり返ったままになっているのが見える家とかがあったりとか。
表札のついた門構えはそのままに、家だけが基礎を残してなくなっているのとか。

そういうのを見続けるのもつらいだろうと思う。風化させないためのモニュメントにするものだけ残して、早く撤去できたらいいんじゃないのかなあ。

帰りのバスに揺られながら、「仙台」の文字を見て、ああ、ゆづが住んでる町の近くにいるんだな~と実感(笑) このころはトロントだっただろうけど。

高速を走っているとき、うとうとしていたら、段差で大きく揺れて、思わず「地震!?」と叫んで隣の人の太ももをガッとつかんでしまった。恥ずかしかった。潜在意識の中に余震怖いっていうのがあったんだろうな。

深夜にこちらへ帰着。思ったより疲れていなかった。
一緒に過ごした仲間と離れがたく、「また会おうね」と言い合いながら手を振って別れた。
翌日は仕事。これがきつかったな(笑)

終わってみると、現地へ行くボランティアって、思ったほどハードルは高くないと思った。交通手段さえあればなんとかなる。私が参加したのはけっこうサバイバルな感じだったけど、そこまでじゃないところもあるみたいだし。
ボランティアは自信ないわ~っていう人は、観光でいいから足を運んでみてほしい。
テレビで見るより、新聞や本で見るより、はるかに得るものがある。感じるものがある。
誰かが撮った映像より、自分の目でしっかり焼き付けてみてほしい。

今度は観光で行ってみたいなあ。ボランティアでもいいけど。
スポンサーサイト
[ 2012/08/18 ] オタクなハハの日常 | TB(-) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する