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遺族にかける言葉

被災者にかける言葉なんてない。その続きを。

父が病死したときの私の体験談。

遺族は結構敏感になっている。
口先だけのきれいごとか、心からのお悔やみか、意外と伝わってしまうものだ。

言われていやだった言葉。

「早く元気になって」
「あなたがいつまでも悲しんでいると、お父さんも悲しむよ」

これは遺族が悲しむことを認めない言い方。
「あなたが悲しんでいると私が気になっていやだから、悲しむのはもうやめてね」と言われているような気がした。
そんなことはないんだろうけど。励まそうとしてるんだろうけど。
それでもそんなふうに聞こえた。

誰のために言う言葉か、誰が主語なのかということを口に出す前に考えてほしい。

遺族には立ち直るための時間が要る。
それをゆっくり待ってあげる気持ちがほしい。

逆に「ゆっくり元気になって」と言われたのはうれしかった。

「お母さんが一番大変なんだから、あなたが支えてあげて」と言われるのもいやだったな。
私だって遺族なのに・・・と思った。

お葬式でも、焼香の動作は丁寧にゆっくりしたほうがいい。

近所のおばさんが小走りに焼香台の前に立ち、そそくさと焼香してさっさと立ち去ったのは、ぞんざいに扱われているようでいやな感じだった。
反対に弟の友達(家がお寺さん)が、ひとつひとつの動作を丁寧にして、じっくりと拝んでいってくれたのには、さすが寺の息子! と感心したしうれしかった。

一番うれしかったのは母の友達。

その人は何も言わなかった。ただ、母の顔を見たとたん、こらえきれないように涙をあふれさせた。
何も言葉にできず、母の肩に手を置いて泣いていた。

それが私にとってはただただうれしかった。

一緒に泣いてくれている。私たちの気持ちに添ってくれている。
それだけで百万言の言葉を尽くすより気持ちが伝わってきた。

本当にその人を思いやる気持ちがあれば、それが言葉になり態度になって表れるものだ。
その人の気持ちになれば、おのずと何を言うべきで何を言うべきでないかわかると思う。



立ち直る時間は人それぞれで、立ち直る方法も人それぞれ。

泣きたいときは泣けばいいという。
でも、泣くのも結構エネルギーがいる。

泣きたくておいおい泣いて・・・そのうちくたびれてきて泣き止んで。
泣くのもしんどいなあ、もう泣きたくないなあと思って。でも泣けてきて。

そのうち薄紙をはがすように日常を取り戻していく。
食べたものをおいしいと感じ、テレビを見て笑い、そのたびに罪悪感に駆られる。
でも、それもだんだん薄まってゆく。

もう大丈夫、と思えた次の日にはまたどん底まで落ち込んでいる。

そんなふうにじたばたして、もがいて。
ああでもない、こうでもないと悩んで。
上がったり下がったり。
そうするうちに、いつの間にか時間は過ぎてゆく。

日にち薬という言葉があるが、時間は悲しみを癒してくれる。

いつだったか、こんなふうに考えた。

みんな最後には同じところへ還り着く。
そうすれば父とも会える。

みんな最後には一緒になれる。
また会える時が来る。

そこが宗教で言うところの天国なのか極楽浄土なのか、名前なんて何でもいい。
とにかくそこで父は先に行って待ってくれていて、いつかはまた会えるのだ。
それを楽しみに、私もこっちでのんびり生きていよう。

この、最後にはみんな同じところへ還るんだという考えは、私の気持ちを楽にしてくれた。
こんなふうに、人は自分で自分を納得させる言葉を見つけ出す。
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[ 2011/04/03 ] オタクなハハの日常 | TB(-) | CM(0)

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