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善意と悪ノリと自己満足と

「タイガーマスク、いや、伊達直人」
このセリフにピンときたあなたは私と同年代ですね(笑)

児童養護施設に寄付をする「タイガーマスク運動」なるものがついに全都道府県にまで及んだらしく、嬉しいといや嬉しいことなんだが、ひねくれ者の私はちょいと引っかかってしまう。

純粋に善意だなあと思えるものはいいけど、これ、流行に乗り遅れたくないだけのオッチョコチョイが便乗してやってるんじゃない? と思える悪ノリや、本人は善意のつもりの自己満足の押し付けがあるんじゃないかってこと。

え? 動機はどうあれ、いいことしてるんだから、何もしてないおまえがエラソーに批判するな?

ごもっとも。

でも、だ。

「善意」という印籠を持ち出されたら、そこで「ははーっ」と平伏して、そのまま思考停止に陥っちゃう人が多いんじゃないだろうか。

あげる側の論理ばかりで、受け取る側の事情や気持ちを慮る人があまりいないんじゃないだろうか。

施設の職員は、子供たちは、何をもらっても、どんな気持ちの人からでも、ありがたいありがたいと目に涙を浮かべて感謝しなけりゃいけないのだろうか?

要望も聞かずに贈られた側としては、「こんなのもらってもなあ…」「これくれるくらいなら、あれくれた方が…」っていうものが必ずあると思うんだよな。でもそれを言うのは許さない空気がある。マスコミもそういうことは報道しないし。

と思ってたら、全国児童養護施設協議会が「児童養護施設へのご厚意にかかわるお礼とお願い」という文書をサイトで公開したというニュースがYahooに載ってた。事前に必要なものを問い合わせていただけるとありがたい、共同募金を通じた寄付もできます、というもの。

ほら、やっぱり困惑するようなことがあったんだよ。もしくは、このままエスカレートすると困るぞって思うようなことがあったんだよ。

このことで思い出したが、昔、「とんねるずのハンマープライス」という公開オークションバラエティ番組があった。著名人の持つ品やマンガ、ドラマなどの登場権、著名人に何かしてもらえる権利など、いろんなものを視聴者がオークションで競り落とすというもの。

誰もが認める価値のある物から、欲しがる人以外にはゴミ同然のものまでいろいろあった。

そんな中で、ある女優のはがしたあとのパックが高額で競り落とされたことがある。見ていた私は、ちょうど阪神大震災の後だったこともあり、「なんてくだらないことやってんだ。被災者は何もかも失って苦しんでるっていうのに」と憤慨していたら、ある人から「この収益金は震災復興支援資金として寄付されるんだ」と反論された。

それならなおさら許せない、と私は思った。

あげればいいってもんじゃない。被災者の気持ちになってみろ。一番ひどい被害を受けた人は、文字通り何もかも失ったんだぞ。

自分は家を失い、大切な家族を、友達を、恋人を失い、職も失って無一文になったというのに、世の中には女優のはがしたパックに大金をつぎこめる人がいる。他人から見ればゴミみたいなものに、戯れに浪費できる恵まれた人がいる。

なんという不公平。

わかっている。これは天災なのだ。オークションで競り落とした人が悪いわけではない。自分の金をどう使おうと自由じゃないか。しかもこの人が払ってくれた金で自分は助かるのだ。どんな金であったとしても、素直に感謝すべきなのだ。実際、金はのどから手が出るほど欲しいんだし…。

だけど心から喜べない。ありがとうと思えない。施しを受けているみたいで自分がみじめになる。


…そんな気持ちにならないだろうか? 被災者は。

受け取った側の心に葛藤をもたらすような、そんな善意を私は善意だとは思わない。

善意の寄付をするなら、受け取る側の心に寄り添うべきだ。その人の気持ちを本当に理解することはできないけど、それでも、少しでもその人の境遇をわかろうとし、受け取ることで精神的な負担を与えないように心を配るぐらいのことはできる。

受け取った相手がどう感じるかを考えず、自分の気持ちを満足させるためだけに寄付をするのは傲慢じゃないのか?

私だって施設の子供たちに何かしてあげたいと思うし、動機が悪ノリだって自己満足だって、温かい気持ちがまず根底にあってのことだろうから、それを否定するわけじゃない。わけじゃないけど、その気持ちを生かすためには比重に気をつけてほしいなあと思う。

相手のことを想像する気持ちに比重がかかってるか、自己満足に比重がかかってるか。

一過性に終わりそうな気がするこの運動だけど、これをきっかけに、助けが必要な人たちに手を貸してあげるのは誰でもできることだし、別に大金じゃなくてもいいんだって気づいた人もいるはず。
私もそのひとり。
それがちょとでも根付くといいな。
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[ 2011/01/14 ] オタクなハハの日常 | TB(-) | CM(0)

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