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哲学って屁理屈じゃないのね

謹賀新年。今年もよろしくお願いします。

年末年始は大雪で大荒れという天気予報と、娘の受験する大学が本命以外まだ決まってないんで(今頃!!)、この正月は実家に帰らず、ダンナも大晦日から三が日、ずっと出勤なんで、あっちの実家にも行かず。
なんと結婚して二十数年になりますが、自宅で元日を過ごしたのは初めてです!

あ~、のんびりするぅ♪ヾ(*´∀`*)ノ゛

大晦日はいつものように紅白を見たけど、あまり聴きたい歌手もおらず、息子は「オレ、紅白なんて見んしな。ガキ使見る」と自室にこもり、娘には「なんで紅白ってこんなつまらんの!?」と責められ(私が悪いんかい;)、ダンナは仕事の疲れでソファで寝てしまい、なんとも締まらん年の暮れでありました。

昨日は録画しといた「池上彰の学べるニュース」スペシャルを早送りしながら見ました。生放送で6時間って・・・テレ朝は池上さんを過労死させる気か!?

さすがに面白かったなあ。ユダヤ教とキリスト教とイスラム教が元は同じ神様を信仰している宗教だとか、昔は「大乗仏教と小乗仏教」と言ったのに、小乗仏教というのは差別的な表現なので今は「上座部仏教」と言うとか(私は教科書で小乗仏教と習ったクチです。トシがばれる;)。

来年は世界各国で指導者の入れ替わりがあり、「2012年問題」と呼ばれてるとか。

いろんなニュースをいっぱい解説してもらえて、知的好奇心が大いに満足しましたよ。
昔、NHKにいた鈴木アナウンサーが「知識は人生を豊かにしてくれます」と言ってたけど、うちのバカ子たちももうちょっと教養を増やす気持ちを持ってくれたらいいのになあ。

息子はゆとり世代の割には自分は知識をいっぱい持ってると常々豪語していて、友達がいかにものを知らないかを引き合いに出すんだけども、昨日もこんなことがありました。

息子「友達にマイノリティの話をしてたら、○○が『それ何?』って訊くんや。おい、おまえ知ってるか?」
娘「前のめり?」

\(^o^)/オワタ

娘、大丈夫か。それで大学受かるんか。ていうか受けてもいいのか。

息子も偉そうに言う割には新聞も読まんし、本もラノベしか読まんし。
せめて二人とも、新聞だけは読んでくれ。

それはそうと、元日と2日にNHK教育でマイケル・サンデル教授の「ハーバード白熱教室」という番組を全12回集中放送していたので、録画してさっき1回の「殺人に正義はあるか?」だけ見た。

哲学用語が出てくるところはちょっととっつきにくかったけど、全体的にすごくわかりやすくて面白い。教授が問題をひとつ出すたび、質問を変えるたびにこちらも考えがあふれてくる。

たとえばこんな問題が提示されていた。

あなたは列車の運転士で、時速100キロで列車を走らせている。
前方には5人の作業員が働いており、このまま行くと彼らを轢き殺してしまう。
ブレーキは利かない。

待避線には1人の作業員が作業をしている。
ハンドルは利くので、待避線に進路を変えることはできる。

このまま進んで5人の命を奪うか、それとも待避線に進路を変え、1人を殺すか。

果たしてあなたはどちらを選択するか?

講堂に集まって講義を聴いていた学生の多くが5人を生かして1人を殺す選択をした。私も同じ。

ではこのケースならどうか。

あなたは列車が走るのを橋の上から眺めている傍観者である。
列車はブレーキが利かず暴走し、線路の先には5人の作業員がいる。これはさっきの問題と同じ状況。
ただこのケースでは、あなたの近くに太った男が橋から身を乗り出して列車を見下ろしている。

この男性を橋から突き落とせば、列車はこの男性を轢き殺して止まるが、5人の作業員の命は助かる。
5人の命か1人の命か。
この場合、あなたならどちらの命を選ぶか?

この問題では、太った男を突き落として殺すことは出来ない、つまり5人の方を殺す選択をした人が多かった。やはり私も同じ。

正解のない問題をいろいろ考える中で、先の問題で5人の命を救うことを選んだ人は行為の結果に道徳性を求めていて、後の問題で1人の命を選んだ人は行為の性質に道徳性を求めているとか、そういうことも教授は言ってたと思うんだけど、間違ってたらごめんなさい。

サンデル教授は学生ひとりひとりになぜその答を選んだかという理由を訊き、そこから派生して、人間の命や道徳について考える質問を縦横無尽に繰り出してゆく。
その講義はときにユーモラスで、学生の間から何度も笑いが起こる。見ているこっちも思わず吹き出してしまう。

三つ目の問題は実際に19世紀にイギリスで起こった海難事故に題材を取っていて、食糧も水もない救命ボートで、弱っている1人を3人が殺して食べた事件をあなたならどう裁くかというもの。

やるべきことをやったのだから仕方ないという学生あり、殺人はどんなときも許されないという学生あり、カニバリズム(食人)は考えられないという学生あり、議論百出だった。

極限状態で自分が生き延びるために人を殺すのは仕方ないと考えた私は、哲学で言うところの帰結主義者(功利主義者)なのかな。数の多い者のために少数を犠牲にするのは全体主義だと最初の問題で言った学生がいたが、言われてみれば最近の自分の考え方はそういう方向に向いているかもしれんと思ったりした。

哲学って屁理屈じゃないんだね。ちゃんと実生活に応用できる学問なんだね。裁判員になって人を裁くときだけじゃなく、日常生活でもこれは人として正しい行いか否かってのは判断を迫られることがあるもんな。

いや~、やっぱNHKの番組は面白いわ。民放も愚にもつかんバラエティを垂れ流してないで、こういうのやればいいのに。視聴率取れんか(^^;)
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[ 2011/01/03 ] 倉庫4 | TB(-) | CM(0)

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