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リアルであるがゆえに深い

年に一度のお楽しみ、井上雄彦の「リアル」10巻が今年も11月に発売された。

写真は昨日の読売新聞朝刊に載った広告。4ページを費やしてやってくれましたよ。
リアル10巻広告1
リアル10巻広告2
リアル10巻広告3
リアル10巻広告4


「リアル」はいいなあ・・・しみじみいいなあ。

戸川、野宮、高橋、三者三様の生き様が深く厚みを持って描き出されていて、生身の肉体がマンガの中で息づいている。

なんでもないシーンなのに涙がじわっとこみ上げてくる。
がんばれ高橋、がんばれ戸川、がんばれ野宮。

ひとつひとつの言葉、ひとつひとつのエピソードが大きなものから小さなものまですべて、練りに練られていて、それらが合わさって、ほろ苦くて、愉快で、わくわくするひとつの大きな物語を構築している。

それに話と話を区切るページにキャラの絵と設定が一言書かれているんだけど、野宮の先輩は大学に行って茶髪にしたら不評だったとか、高橋のリハビリで体育を担当している男みたいな女先生はジャムパンが好物だとか、そういったちょこっとした設定って、キャラの肉付けに有効だよな~と思う。そういうところもうまい。

井上雄彦ってほんと、職人だと思う。

ネットの評判を見ると、10巻もかかって話が進まんとか言ってる人が中にはいるが、そういう人はお手軽インスタントご都合主義のマンガでも読んでりゃいいのよ。ギャース!

自分は選ばれた人間だと思いあがり、他人をすべてランク付けして見下していた高橋が、事故で下半身不随になって、自分は最下層の人間になってしまったと打ちのめされる。

自暴自棄になったり無気力になったり、別居していた父親と再会して一緒に過ごしたり、健常者だった頃なら絶対付き合わなかったようなタイプの患者たちと仲良くなったり・・・そういうあれこれを経てようやくリハビリをやろうという気持ちになり、そこからやっと進んで車椅子バスケの存在を知り、進むべき道がわずかに見えてくる。

こういう紆余曲折を経てこそ今の高橋がある。それはプロバスケ選手に挑戦する野宮やガン再発の恐怖を克服しながら車椅子バスケで頂点を目指す戸川も同じ。
ものすごくリアリティがあると思う。

少年誌だったら、3人が3人とも、とっとと悩みや迷いなんて振り切って、最短距離で(超人的な努力とやらをやってのけて)ライバルと戦う話になるんだろうけど、そんなお子様ランチはいらん。
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[ 2010/11/27 ] マンガ | TB(-) | CM(0)

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