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プロ作家の手仕事

先日、上橋菜穂子の『獣の奏者』を読み終えた。エリンとイアルの同棲時代~ジェシ出産までの話はよかった。期待してたより甘さ控えめだけど。それだけ彼らの境遇は私が思ってたよりハードなものなんだな。そうだよな。国家に監視されて生きてるんだもんな。

次期国王の婿になる男を殺したイアルが、何か政治的な意図があったと警戒されることまでは想像しなかったな。そんな彼が究極の兵器である王獣をただひとり操れるエリンと結ばれたら…そりゃ、いろいろ勘繰るやつはいるだろうな。私もまだまだ読みが浅いわい。

エサル師の若き日の恋愛物語は読んでてなんだか居心地が悪かった。身内の恋愛話を聞かされているようで。
でも、リョザ神王国における王獣と獣ノ医術師たちの関わりをエリンを主人公にした本編とは別の角度から見ることができて、その点ではこの物語全体に厚みを加えてていいなと思った。


宮部みゆきの『あんじゅう』も読破。言葉が美しく、リズミカルで読んでいて心地よい。宮部みゆきは書き下ろしだと描写が冗長になりやすいが、こうした連載物、特に時代小説は無駄な言葉がなくて、声に出して読みたくなるくらい。

叔父夫婦の営む三島屋という袋物屋で女中として働く17歳のおちかが、叔父の名代として客から不思議話を聞く話。「逃げ水」「薮から千本」「暗獣」「吼える仏」の4話が入っている。

表題作の「暗獣」がたぶん一番人気があるんだろう。確かにもの悲しくて、ほのぼのした人情もので、私もこの話は好き。

でも、四つの話の中で一番印象に残るのは最後の「吼える仏」。話としては救いのない、人間の醜さや酷さが表れた話なんだけど、それだけに心に残る。

気に喰わないやつを村の掟という正当な名目のもと、仕置きをする。他人の生殺与奪の権利を手にした人間は、数を頼むことでだんだんとその行動をエスカレートさせてゆく。人間の心情をよくわかってるよなあと思う。

読み終えた今は読売新聞に連載してた頃の切り抜きと単行本を並べて、加筆修正部分をチェックし、赤ペンで切り抜きに修正箇所を書き込みながら改めて読み比べている(ヒマやな(笑))。

ほとんど修正点はなくて、せいぜいひらがなを漢字に直す程度だが、しょっぱなの「逃げ水」でお旱さんの設定にちょっと修正が入っているのを発見。

これは全部チェックし終えたら報告します。
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[ 2010/10/16 ] 倉庫5 | TB(-) | CM(0)

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