2014 02123456789101112131415161718192021222324252627282930312014 04

アンチは目を曇らせる

フィギュアスケートの選手はみんな応援しているのですが、自分の好きな選手に対するアンチのバッシングが酷くなると、どうしてもその人たちが応援している選手に対する好感度は下がっていきますね。それは人情じゃないでしょうか。

羽生選手がケータイを持っていないというニュースを知ったとき、ネットもしていなければいいなあ、アンチの書き込む酷い言葉の数々を目にして傷つかなければいいのになあと願っていました。

だけど、あるとき何かのニュース記事で、彼がネットで自分の評判を見て落ち込み、眠れなかったことがあったこと、オーサーが「あんなのはいじめっ子のようなものだから見るんじゃない」と言っていたということを知りました。

ああ、知ってしまったんだね。

そうだよね。今どきネットをやらない人なんてほとんどいないものね。自分がどう評価されているか、見てしまいたくなるよね。

私は自分の好きな選手が中傷されている言葉なんて見たくもないので、そういうのはなるべく見ないようにしていたのですが、この頃はツイッターでいきなりRTされてくることがあり、うっかりもしていられません。

それも、一見まともそうな意見に隠れているので始末が悪い。RTする人も知らずにRTしてしまうのでしょうが、こっちはその言葉の中に若手選手への嫌味を感じとって、なんか引っ掛かるなと元ツイ主のアカウントを見に行ったら、TLが羽生選手への中傷ツイ満載だったという地雷を踏むパターンが増えました。

またそういう人はご丁寧にも自分の好きな選手の画像をアイコンにして、プロフィールにファンですと明記してるんですよね。それで他の選手を叩くというのは何を考えているんでしょう。実はファンのふりして選手の評判を落とすためのアンチ工作なのか(^^;)
素でやってるんだろうけどね。

ツイッターに不衛生画像をアップし、炎上してバイトをクビになる学生とやってること同じですね。仲間うちしか見ていないと思ってるのか。それとももっと悪質な確信犯なのか。

こういう人たちは、フィギュアはスポーツであり、勝敗は実力差によるものだということを認めたがりません。

だから若手選手の台頭を日本スケート連盟のゴリ押しだの陰謀だのと言い立てる。
好きな選手に自分を投影し、負けたら自分が否定されたみたいで認めたくないから、陰謀でつぶされた被害者だと思い込もうとする。

まるでモンスターペアレントですよ。

いいトシした大人が、自分の子供か孫くらいの未成年のアマチュアスポーツ選手を中傷して恥ずかしくないのだろうか。
多感な年頃の子供の心が、見ず知らずの大人の悪意によって傷つけられる。
なんて醜い光景だろう。

羽生選手の高PCSに文句言ってる方に知っていただきたいのですが、PCSはマスコミが言うような「表現力を見る点」や「芸術点」ではないですからね。
演技のベースになっている技術力を評価しつつ表現力も評価するという点なので、高難度プログラムを滑りこなせるようになればPCSが上がるのは当たり前です。

それ以外で羽生選手を叩いている内容は、「お前のかーちゃんでべそ」レベルなのでアホらしくて反論する気にもなれませんが、震災と放射能をからめた酷い仇名をつけて呼び、被災を売り物にしているなどとバッシングしているのだけは許せません。

こういうゲスなことをやっている人たちは、せっぱつまった時に限ってトイレが使用中の呪いがかけられればいいと思います。

まあ、誰のファンのことかというともうおわかりだと思いますが(名前を伏せて書こうかと思ったけど難しいからやめた)。

髙橋選手はスター選手なのに自分への声援が他の選手より小さいとヘコんだり、他の選手の才能に嫉妬したりすることを率直に言う飾らない人で、人間的で愛すべき性格だなと思います。

そういうところが甘え上手な弟キャラもしくは息子キャラとしてファンに愛されているのだろうと思いますが、彼の言葉に対してファンが過剰反応してライバル選手を叩くという困った構図になってしまっています。

髙橋選手を恨むのはお門違いなのですが、正直、ファンを刺激するようなことをこれ以上言わないでと思うことがしばしば。

そのうちに、こんなふうに思うようになりました。

もしかしてファンの言動を知っているのかな。
あの行き過ぎた声援を見ていて知らないわけはないよな。
ネットでファンが他の選手を叩いているのも知っているのかも。わかっていて敢えてライバル選手のことを口にしてたりして。
いや、いくらなんでもそんな人ではないよな…。

気持ちが千々に乱れて悶々。

もともとは髙橋選手の演技は大好きだったのですが、いつしか顔を見るだけで悪質なファンの姿までセットで連想してしまうようになり、だんだんと負の感情が募っていきました。

やがて始まったグランプリシリーズ。

羽生選手が2戦とも髙橋選手と当たらなかったのを見て、ああよかったと安堵しました。勝つにせよ負けるにせよ、何を言われるかわかったもんじゃないからです。

1戦目で髙橋選手が不本意な結果に終わったとき、彼に対しては気の毒に思いましたが、悪質なファンに対してはいい気味だと感じました。

はい、私も同じ穴のムジナですね。人のことを言えた義理ではありません。

2戦目のSPで髙橋選手は見事な復活を果たしました。演技を見る前に先に結果をネットで知ったのですが、同じ試合に出た織田選手は成功と見られた4回転がまさかの回転不足を取られ、髙橋選手を勝たせるために点数が意図的に低く抑えられたのではという疑念の声をネットで拾いました。

このとき、私は髙橋選手のアンチとまではいかないものの、それに似た意地の悪い気持ちにはまりかけていました。

人が採点する以上、ブレはつきもの。ジャッジの中に髙橋選手をもともと高評価している人がいて、惨敗だった1戦目からの復調を評価する気持ちが、無意識のうちに採点の際に働いたのでは…と疑ったのです。

ややこしい言い方ですが、不正とはいかないまでも、髙橋選手にはブレの許容範囲の中で甘目に採点が出たのではと感じました。

髙橋選手への負の感情が募っていた頃ですから、演技を見る目もからくなります。

冒頭の4Tは「織田選手の4Tが回転不足なら、髙橋選手のだって回転不足だ」というネットの声にうなずきました。
確かに違いはないように見えました。

キャメルスピンは最後がヨレヨレだったんじゃないの。

3Lz+3Tの3Tは着氷が詰まってきれいじゃなかったんじゃないの。

これでこんな高得点なんだ。ふーん。

プロトコルも見ずに、そう思いました。

粗探しの目で見ると、良い点には意識的に目をつぶり、悪い点ばかりが強調されて見えるものですね。

自分でもだんだんと嫌な気持ちになってきました。こんな目でフィギュアを見たくはないのに。

そのあと、いつだったか、女子選手の演技の真似をしておどけている髙橋選手と織田選手の姿がテレビに映りました。

二人ともバカやってwwwww

ああ、やっぱり好きやなあ大ちゃん。
嫌いになんてなりたくないよ。


…ちょろいですか? ちょろいですね(^^;)

単純なんですよ私。


よし、今度はプロトコルも確認しつつ、フラットな目で髙橋選手の演技を見てみよう。本当に甘い採点だったのかどうか。

キャメルスピンは最後ちょっとだけふらついたものの、思っていたほどヨレヨレではなく、全体的にOKと思える出来でした。

3Lz+3Tの3Tは確かに着氷後のフローがありませんでしたが、3Lzが素晴らしい出来だったので、コンビネーション全体で見ればいいジャンプと言えるのではと思いました。

プロトコルを見ると、キャメルスピンのGOEは0.29で3Lz+3Tは0.50と、思っていたほどの加点はついていません。

GOEはまずプラスの項目を見てからマイナスの項目を見ます。長所を積極的に評価する、スケーターにとって有利な評価方法だと思うのですが、それで見ても、これらのスピンとジャンプは加点が盛られているわけではなく、納得できる範囲でした。

最大の難所は4T。果たして回転はどうなのか。髙橋、織田、無良選手の着氷を何度もスローで見比べてみました。

無良選手の4Tは着氷がおっとっとだったにも関わらず、ちゃんと回りきっているなと思いました。

髙橋選手と織田選手の4Tはどう違うのか、髙橋選手の回転が足りていて織田選手のが足りていないというならば、どこに違いがあるのか、これが一番難しかったのですが、織田選手の右後方から撮った振り返りのスロー再生映像を最大限スローにして見ていると、着氷が早いなと感じました。

足がもう氷についている。早いな。
何度も見ているうちにそう感じたのですが、これが何を意味するのかというと、着氷したときにはまだ体が回りきっていないということなのだと気づきました。

確かに織田選手のフリーレッグは着氷時にはまだスケーティングレッグに巻き付いていて、着氷してからほどいていっています。その巻き付き方が髙橋選手に比べるとやや深い。ということは、4回転していないうちに降りている。

Jスポのフィギュアスケートラボ#1で回転不足について解説する際、岡部さんはブレードの角度のみについてしか言及していませんでしたが、織田選手があの4Tで回転不足を取られたということは、テクニカルはブレードだけでなく体全体の回転を見ているということなんじゃないかと思います。

織田選手はセカンドジャンプの3Tに意識が行って、4Tを十分に回り切れなかったのかもしれませんね。
それにしてもこんな小さな差異、テレビで普通に見てたんじゃわからんわ。

いや、これもテレビ映像を見て私がそう感じたというだけで、実際はどうなのかわかりませんけどね。こういう微妙なケースは、テクニカルが見ている映像を公開して解説してほしいものです。

【下に追記があります】

解説の本田さんも「完璧ですね!」→点数出て「( ゚д゚)ポカーン」じゃなくて、テクニカルから見た角度とテレビカメラの角度は違うということを視聴者が誤解しないように解説してほしかったですね。

ともあれ、ブレどころかジャッジちゃんと仕事してると採点には納得できたのですっきりしました。


つくづく思ったんですよ。

アンチの目で見ると長所から目を背け、短所ばかりがクローズアップして見える。
歪んで見えるなあ怖いなあ。
もう二度とこんな目でフィギュアを見たくはないですね。


髙橋選手への気持ちはほぼ元に戻り、怪我によるGPF欠場はショックだったし、全日本は心から応援できたし、五輪選出もとてもうれしかったのですが、ちょうど先週、ショッキングな事件がありました。

日テレで髙橋選手の特集があったらしく、そこで髙橋選手がまたこんな発言をしたようです。

「4回転なんてなければいいのに」
「金メダルは自分が獲りたかった」

やめて~~~~(>Д< ;)

最後にインタビュアーが「今のエースは誰ですか?」と余計な質問をして、髙橋選手はそれに答えたそうですが…。

またゆづが叩かれる~~~(>Д< ;)

案の定というか、一部の髙橋ファンはイライラを募らせていたようです。その夜に荒川静香さんと羽生選手の絆について取り上げた番組があり、その後、荒川さんがツイートした全然関係ないつぶやきを邪推したファンが、彼女に直接罵詈雑言リプライをするという展開になりました。

ショックなのはこのことではなく、そのあとなんですよ。

なんと当の髙橋選手がツイッターでファンに呼びかけたんです。

---

お久しぶりです! 皆様落ち着いて下さい。
次に繋がるって素晴らしいことですよね!僕は頼もしい気持ちです!
これからも皆でスケート界を盛り上げていきましょう!てゆうか、お願いします^_^

私事ですが、Twitterをやめようと思います。なかなか、呟かないもので…またどこかで。

---
このあと、彼はアカウントを削除。



大ちゃん、ツイッターやってたの!?

このツイートを見る限り、何もかも知ってたんだね…。



かなりショックでした。
自分のファンが荒川さんに罵詈雑言を浴びせたのを知って、さすがにスルー出来ないと思ったんでしょうが。

>次に繋がるって素晴らしいことですよね!僕は頼もしい気持ちです!

だったらなんで「自分が金メダル獲りたかった」とか言うの。

おざなりな言葉だけを残して、降りかかる火の粉を必死で払って逃げたみたいな感じがして。

もっとちゃんとした言葉が聞きたいです。

でもどうせ彼が何か言っても「圧力をかけて言わせた」ってことになるんでしょうね。

荒川さんが著書で採点に不正があると決めつけるファンに苦言を呈したら、圧力をかけられて言わされてるだの買収されてるだの、ひどい言われようですもんね。

一部のフィギュアファンの中では、連盟=悪の組織みたいになっちゃってるのね。
戦隊ヒーローものの見すぎやろ。



今回の記事をアップするかどうか、ずいぶん悩みました。
でも、今の私の複雑な思いを書いておかないと、これから先、何食わぬ顔でフィギュアの記事を書けないなと思ったので…。

こういうゴタゴタはいやです。

世界選手権に髙橋選手が欠場することで、多くの彼のファンがチケットを放出しました。それ自体は全然責められることではないですが、中には羽生ファンには譲らないと言っている人がいるらしく、今回の一連の騒ぎを受けて、ツイッターでは何人かの羽生ファンが「私たちはこういうことをしないようにしよう」と呼びかけていたのが救いです。

真価を問われるのは今ではなく、羽生選手が次の世代にバトンを受け渡すときになるのかもしれませんが。


こういう話を書いてしまい、ご不快な思いをさせた方がいればすみません。なんかほんとにもう…フィギュアのファンってこういうことが多いですよね。うんざりします。取り上げなきゃいいんですけど、ずっとモヤモヤが胸の内にたまっていたもので吐き出したくて…お許しください。



最近、選手のスピンのレベル判定やステップの説明をしているブログを見つけました。印刷して説明を見ながら演技を見ましたが、ステップはスローにしてじっくり見ないとわからないですね。うーん、このブロガーさんすごいわ。紹介したいけど、この毒吐いた記事で紹介しちゃうとご迷惑かけそうだからやめときます。

私もようやく最近になって、羽生選手のカウンターからの3Aやイーグル+カウンターからの3Aのすごさがじわじわ実感としてわかってきました。今まですごいすごいとは言ってても、本当のすごさの半分もわかっていなかったんだと思います。
演技を見る目と知識がついてくると、フィギュアはもっと深く楽しめますね。


(読み返してみたら、なんかすごく見る目と知識があるみたいな言い方ですが(^^;)、まったくの無知だった過去の自分と比べるとちょっとは見る目も知識もついてきたな~という自分比で言ってます)


あとこの雑誌、



この選手のこの技術はどうすごいのかということをソルトレイク五輪男子シングル代表の竹内洋輔さんが解説されていて、たとえば、他の選手の3Aはエッジをスライドさせて踏み切るけど羽生選手はスライドさせないからスピードを殺さなくて云々…とか、読むとワクワクすることが書いてあります。


こういう技術を楽しむ話をいろんな選手のファン同士でして盛り上がりたいですね。誰がエースだとかどうでもいいことです。

【2015/3/29追記】
2014年12月の全日本で、荒川静香さんが「回転不足は1/4までならOKのはず」と言いました。
この記事を書いた時はうっかり失念していましたが、そうなんですね。
では、織田さんの回転不足は誤審かもしれません。
判定に合うような説明を、私は無理にこじつけてしまったのかもしれません。

スポンサーサイト
[ 2014/03/09 ] フィギュアスケート雑感 | TB(-) | CM(70)