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勝手に語るBUMP:「K」「ダンデライオン」

今回は「K」と「ダンデライオン」について語ってみる。

ともに動物ものである。「K」の主人公は黒猫、「ダンデライオン」の主人公はライオン。
しかし、動物の姿を借りてはいても、描かれているのは、人に省みられなかった孤独な魂が愛を得て救われる物語だ。

「K」
最後まで聴いて、「K」というタイトルの意味に気づいたとき、胸にこみ上げるものがある。
歌の中では間接的にしか表現されていないため、気づかなかった人も多いようで、動画サイトではそこをわかりやすく見せるflash動画がいっぱい投稿されている。

饒舌に語ることを避け、ただシンプルに「K」とした藤くんのセンスに脱帽する。

「K」 歌詞

へたをするとお涙頂戴の安っぽい歌になってしまいそうな内容をそうさせないのは、絵描きが死んだときや黒猫が約束を果たし終えたときのいわゆる「泣かせどころ」で、「はい、ここ泣くところですよ~」みたいな感動の押し付けをせず、淡々と事実のみを描いているからだ。

不吉な黒猫の絵など売れないが それでもアンタは俺だけ描いた
それ故 アンタは冷たくなった 手紙は確かに受け取った


たったこれだけで、黒猫がどれほど絵描きの死を悲しんでいるか、その約束を果たすことで友情に報いたいと決意を固めたかが痛いほど伝わってくる。

手紙を口にくわえて走りだすとき、子供たちに石を投げられ、それでもしゃんと頭を上げているときの、この黒猫の誇り高さはどうだろう。

その誇りは絵描きが与えてくれたものだ。「聖なる夜」という名前とともに。

他人に蔑まれようが、石をぶつけられようが、たったひとりでも自分のことを認めてくれて、愛してくれる人がいれば、心は折れないのだ。魂が死ぬことはないのだ。

この曲の収録されているアルバム、「THE LIVING DEAD」のリリースは2000年3月。弱冠20歳でこれだけのものを作ってしまうとは。

その2年後、2002年2月に出た「jupiter」に入っているのが「ダンデライオン」

「ダンデライオン」 歌詞

メロディも歌詞もさらにシンプルに、さらに力強くなっていっている。

ライオンはタンポポと友情を結べたと信じているが、実はタンポポが彼をどう思っているかは描かれていない。いや、むしろタンポポに心があるのかどうかすらわからない。

いっそ心がないほうがいい。

一度だけうなずいたように見えたのは、吹き抜ける風が揺らしただけ。
いつも無口なのはただの花だから。
最後で谷底一面にタンポポが咲いたのも、ライオンの死を悼み、その願いを聞き届けたわけじゃない。

だからいい。だからこそいい。

いや、最後でライオンを祝福するかのようにタンポポが咲き乱れるのは、神様がライオンの願いを聞き届けたからかもしれないな。
でも、そうじゃないかもしれない。そこは聴く人の想像に委ねられる。こういう歌なんだぞという押し付けがましさのないところがいい。

「K」では絵描きとその恋人の力を借りて救われた孤独な魂は、「ダンデライオン」では自分自身の力で自分を救うことができたのだ。ひとりでも自分を解き放てるつよさを手に入れたのだ。

そんなふうに思った。

ついでながら、「embrace」というやさしい曲は「K」の絵描きの視点で歌った曲じゃないかと言われている。そう言われてみればそうかも。この曲も大好き。

そして黒猫の視点じゃないかと言われている「太陽」。
う~ん、そうなのかな。孤独を歌った歌はBUMPには多いので、そんな気もするし、ちょっと違う気もするし。
寂しくて、温かい曲。メロディが美しい。

BUMPの曲にはつながりがあるものがいろいろあって、「銀河鉄道」では「車輪の唄」の主人公らしき人が自転車を漕ぎながら電車に向かって手を振ってるし、「fire sign」では「K」の黒猫らしき猫が通り過ぎていく。そういうのを見つけるのも楽しい。


「K」が収録されているのは


「ダンデライオン」が収録されているのは
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[ 2011/01/29 ] BUMP OF CHICKEN | TB(-) | CM(0)










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